鳥取を拠点に「新作民藝」を提唱し、プロデューサー、デザイナーとして足跡を残した医師・吉田璋也(よしだ・しょうや、1898〜1972)。その多岐にわたる活動を俯瞰する展覧会「吉田璋也のデザイン ―民藝から新作民藝へ―」が、茨城・笠間の茨城県陶芸美術館で開催される。会期は3月28日〜5月31日。

柳宗悦らによる民藝運動に深く共鳴した吉田璋也は、故郷・鳥取で、職人たちとともに現代の生活に即した新しい日用品を生み出す「新作民藝運動」を展開した。吉田の活動は、たんなる工芸品のプロデュースに留まらず、民藝美術館の設立や、民藝の器で料理を供す「たくみ割烹店」の開店など、衣食住すべてを包括するライフスタイルの提案へと及んだ。
吉田の徹底した「美の編集力」は特筆すべきものがあり、医師としての科学的な視点と、卓越した審美眼を併せ持った吉田は、古い手仕事の技法を尊重しながらも、現代の都市生活にも馴染むモダンな造形を追求した。その精神は、今日のクラフトや地域デザインの先駆的なモデルとしても再評価が高まっている。



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