今週末に見たい展覧会ベスト10。中村宏、SIDE CORE、中西夏之に長沢蘆雪まで【3/3ページ】

資生堂アートハウス所蔵作品展「小村雪岱 -江戸を夢見る-/工藝を我らにセレクション 2026 -美しく暮らす、四季のしつらえ-」(資生堂アートハウス

「資生堂アートハウス所蔵作品展 小村雪岱 -江戸を夢見る-」の展示風景より

 静岡県掛川市の資生堂アートハウスで「資生堂アートハウス所蔵作品展 小村雪岱 -江戸を夢見る- 工藝を我らにセレクション 2026 -美しく暮らす、四季のしつらえ-」が開幕した。会期は6月27日まで。今年6月に閉館する同館最後の展覧会となる。会場レポートはこちら

 小村雪岱は1887年、現在の埼玉県川越市生まれ。本名は安並泰助。東京美術学校(現東京藝術大学)日本画選科にて下村観山らに師事し、卒業後は伝統絵画の研究や模写に従事。泉鏡花の小説『日本橋』の装幀で脚光を浴び、日本画や挿絵、舞台美術など多彩なジャンルで才能を発揮した。1918年から23年にかけては資生堂意匠部にも在籍。現在も同社で使われている「資生堂書体」の基礎をつくったひとりとしても知られ、資生堂のデザイン文化に深い足跡を残している。

 本展では、雪岱の代名詞とも言える挿絵原画をはじめ、版画、装幀本、舞台装置の下図、そして資生堂時代の貴重な作品など、約140点を展示。江戸の風俗や抒情を独自のモノクロームの世界で描き出した雪岱の画業の全貌を紹介する。

会期:2026年3月12日~6月27日
会場:資生堂アートハウス
住所:静岡県掛川市下俣751-1
電話:0537-23-6122
開館時間:10:00~16:30 ※入館は閉館30分前まで
休館日:日、月、火、水
観覧料:無料

「VOCA 展 2026 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館

戸田沙也加 語られざる者の残響 2025

 上野の森美術館で「VOCA 展 2026 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」が開催される。

 VOCA展は、現代アートにおける平面の領域で、将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展。全国の美術館学芸員や研究者などの推薦委員が選出した40歳以下の作家に出品を依頼し、全国で活躍する作家たちにスポットをあてる。

 本展には新進気鋭の作家24名が出品。グランプリとなるVOCA賞には戸田沙也加の《語られざる者の残響》が決定したほか、VOCA奨励賞にソー・ソウエン、寺田健人、VOCA佳作賞に加藤千晶、倉敷安耶の作品が選出された。本展は、若い世代の作家が平面という条件と向き合い、新しい可能性を探る動向を反映している。

会期:2026年3月14日~3月29日
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
電話:03-3833-4191
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:無休
観覧料:一般 800円 / 大学生 400円 / 高校生以下無料

特別展「奈良のモダン〜美術をめぐる人々」(奈良県立美術館

志賀直哉邸 サンルームにて 昭和10年代 撮影提供=飛鳥園

 奈良県立美術館で「特別展 奈良のモダン〜美術をめぐる人々」が3月15日まで開催されている。

 本展では、明治時代以降、大正時代から昭和戦前期にかけて奈良に関わった美術家、研究者、文学者、美術行政家など、美術をめぐる人々の活動を紹介。奈良の自然や歴史的景観を背景に、文化人たちが往来し、交流を重ねながら地域文化の形成に関わってきた動向を取り上げる。

会期:2026年1月17日~3月15日
会場:奈良県立美術館
住所:奈良県奈良市登大路町10-6
電話:0742-23-3968
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1200円 / 大学生 1000円 / 小中高生および18歳未満 無料