3連休に見たい展覧会ベスト8。ホセ・パルラ、ミヒャエル・ボレマンスから石田尚志、小沢剛まで【4/4ページ】

「江戸の人気絵師 夢の競演 宗達から写楽、広重まで」(山種美術館

 山種美術館では、江戸時代の人気絵師たちが一堂に会する展覧会「江戸の人気絵師 夢の競演 宗達から写楽、広重まで」が8月9日より開催される。

 本展では、俵屋宗達伊藤若冲池大雅岩佐又兵衛といった江戸絵画の巨匠に加え、鈴木春信、東洲斎写楽、葛飾北斎歌川広重など、浮世絵界を彩った“スター絵師”たちの名品が集結。館蔵の優品を中心に、前・後期あわせて全点を公開する。

 写楽の大首絵や、北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》(後期展示)、広重の《東海道五拾三次》など、見どころ満載の浮世絵コレクションに加え、太田記念美術館の所蔵品からは国芳や芳藤による戯画、夏や秋の風物詩を描いた“楽しい浮世絵”も特別出品される。江戸の人気絵師たちによる夢の共演を、浮世絵と絵画の両面から楽しめる絶好の機会となるだろう。

会期:2025年8月9日~9月28日
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月、9月16日(8月11日、9月15日は開館)
料金:一般 1400円 / 夏の学割 大学生・高校生 500円 / 中学生以下 無料(添付者の同伴が必要)

「小沢剛の讃岐七不思議」(香川県立ミュージアム

 香川県立ミュージアムにて、現代アーティスト・小沢剛の四国初となる大規模個展「小沢剛の讃岐七不思議」が8月9日から開催される。

 歴史や社会を独自のユーモアと批評精神で読み解く作品で知られる小沢は、讃岐醤油画資料館(坂出)やヴァレーギャラリー「スラグブッダ88」(直島)など、香川とも深い縁を持つ。本展では、香川県立ミュージアムが収蔵する歴史・美術・民俗に関する資料から着想を得て、インスタレーションや写真、焼き物、絵画など多彩な新作群を展開。城東保育園(高松市)やとらまるパペットランド(東かがわ市)の協力によるコラボ作品も登場する。

 タイトルの「七不思議」は、2008年の金沢以来17年ぶりとなるシリーズ。奇怪さではなく、「見るべき、知っておくべきモノ・コト」に焦点を当て、純粋芸術と日常の境界を問い直す。文化財「衆鱗図」や「一角印籠」、初公開となる縛り人形「直指公御流儀秘事縄雛形」なども展示され、歴史資料と現代美術が交差する、香川の魅力を再発見できる貴重な機会となるだろう。

会期:2025年8月9日~10月13日
会場:香川県立ミュージアム
住所:香川県高松市玉藻町5-5
電話番号:087-822-0247
開館時間:09:00~17:00(ただし、8月と10月の土、8月10日、11日、10月12日、13日は〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月、8月12日、9月16日(ただし、8月11日、9月15日、10月13日は開館)
料金:一般 1200円 / 高校生以下、県内在住の65歳以上、障害者手帳・特定医療費(指定難病)受給者証・小児慢性特定疾病医療費受給者証等の提示者とその介護者 無料

編集部