3連休に見たい展覧会ベスト8。ホセ・パルラ、ミヒャエル・ボレマンスから石田尚志、小沢剛まで【2/4ページ】

「ミヒャエル・ボレマンス 青柳龍太 五十嵐大地 橋本晶子|無音 silence」(ギャラリー小柳

ミヒャエル・ボレマンス Taking Turns 2009-13

 ベルギーの芸術家ミヒャエル・ボレマンスの映像作品《Taking Turns》と、静けさを生み出す作家、青柳龍太五十嵐大地、橋本晶子の3名の新作を紹介する展覧会「無音 silence」が、8月9日までギャラリー小柳で開催されている。

 ボレマンスの映像作品《Taking Turns》は、下肢がない少女が描かれた一連の絵画作品《Automat》から派生したもので、2014年にギャラリー小柳で開催した個展以来、日本では11年ぶりの公開となる。

 青柳龍太は、自らの感性で見つけ出し、収集したモノを正方形の限られた空間に精緻に配置するインスタレーション作品を発表する。また、五十嵐大地は、食器や動物の骨などをモチーフに、不可逆な時間の経過やそれが織りなす事物の変化をとらえた静物画を展示。橋本晶子は「離れた場所に、いまここで触れる」というテーマにもとづき、絵画に描かれた場所と観者がいる場所を結びつけ、鑑賞者がふたつの世界を行き来する作品を紹介する。

会期:2025年6月28日~8月9日
会場:ギャラリー小柳
住所:東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9階
電話番号:03-3561-1896
開廊時間:12:00~19:00
料金:無料

「みること、つくること、つながること 『Museum Start あいうえの』12年と現在地」(東京都美術館

 東京都美術館で「アート・コミュニケーション事業を体験する 2025 みること、つくること、つながること『Museum Start あいうえの』12年と現在地」展が8月10日に終了する。

 同館は2012年度のリニューアルを機にアート・コミュニケーション事業をスタート。一般公募のアート・コミュニケータをはじめとする様々な人々とともに、障害の有無や年齢に関わらず、すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目指し、10年以上にわたって様々な活動を行ってきた。23年度より本事業を振り返り、より広く発信するため「アート・コミュニケーション事業を体験する」を展覧会形式で開催している。

 3年目となる本年は、ミュージアムで創発される協働的な学びに注目し、多様な人々が作品との対話を介してつながりを育む営み、文化への関心から始まる社会参加について考えていく。本展では、他者や文化財との関わりを大切に、制作を続ける3組の作家を紹介。また上野公園の文化施設が連携し、2013年より12年にわたって展開している「Museum Start あいうえの」のアーカイヴ展示や、記録映像の上映、子供も大人も楽しめる参加型のワークショップなどを実施する。

会期:2025年7月31日~8月10日
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話:03-3823-6921
開館時間:9:30~17:30 ※入室は閉室30分前まで
観覧料:無料

編集部