3連休に見たい展覧会ベスト8。ホセ・パルラ、ミヒャエル・ボレマンスから石田尚志、小沢剛まで【3/4ページ】

今週開幕

「石田尚志 絵と窓の間」(高松市美術館

石田尚志 絵と窓の間 2018 © Ishida Takashi

 高松市美術館では、映像と絵画を横断する表現で注目されるアーティスト・石田尚志の大規模個展「石田尚志 絵と窓の間」が8月8日に開幕する。

 1972年生まれの石田は、自ら描いた絵を少しずつ変化させながら連続撮影する「ドローイング・アニメーション」により、90年代から国内外で高い評価を得てきた。映像に映し出されるのは、生成し続ける絵画、時間の痕跡、そして画家の思考の軌跡でもある。

 本展では、10代の油彩から最新のキャンバス作品まで、約80点を紹介。2019年の《弧上の光》や、石田作品の原点といえる40メートル超の初期絵巻《絵馬》(1990)も初公開される。また、映像と立体による代表的インスタレーションや、神奈川県立近代美術館 葉山で公開制作された新作映像も展示される。

会期:2025年8月8日~10月5日
会場:高松市美術館
住所:香川県高松市紺屋町10-4
電話番号:087-823-1711
開館時間:09:30~17:00(金・土〜19:00、8月1日〜8月31日の金・土〜20:00)※入室は閉館30分前まで
休館日:月、8月12日、9月16日(ただし、8月11日、9月15日は開館)
料金:一般 1200円 / 大学生 600円 / 高校生以下 無料

金川晋吾写真展「祈り/長崎」(浦上キリシタン資料館ほか)

 長崎市内の3会場で、写真家・金川晋吾による展覧会「祈り/長崎」が8月9日より開催される。

 本展は、2024年に刊行され第49回木村伊兵衛写真賞にノミネートされた写真集『祈り/長崎』をもとに構成されるもので、原爆投下から80年を迎える節目のタイミングでの開催となる。会場は、浦上キリシタン資料館、ひとやすみ書店、PEACETOWN COFFEEの3ヶ所。会期は9月27日まで。

 1981年生まれの金川は、父親や伯母といった家族との関係を軸に、制度では括れない人間の存在や記憶をとらえてきた作家。本作では、長崎の平和祈念像やカトリック信徒の祭壇、各所に佇むマリア像やキリスト像といった、信仰と都市の風景が静かに映し出されている。洗礼を受けた金川自身のポートレイトも含まれ、自身の信仰との向き合いも投影されたものとなる。

会期:2025年8月9日〜9月27日
会場:浦上キリシタン資料館、ひとやすみ書店、PEACETOWN COFFEE
住所:浦上キリシタン資料館(長崎県長崎市平和町11-19 グロリアヒルズ1階)、ひとやすみ書店(長崎県長崎市諏訪町5-3)、PEACETOWN COFFEE(長崎県長崎市平和町2-1)
開館時間:浦上キリシタン資料館 10:00〜17:00 / ひとやすみ書店 12:00〜18:00(土〜16:00) / PEACETOWN COFFEE 11:00〜18:30
休館日:浦上キリシタン資料館 月(祝日の場合は翌平日) / ひとやすみ書店 木 / PEACETOWN COFFEE 火水
料金:無料

編集部