「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」(滋賀県立美術館)

滋賀・大津の滋賀県立美術館で、写真における「ブツドリ(物撮り)」に焦点を当てた展覧会「BUTSUDORI ブツドリ:モノをめぐる写真表現」が3月23日に閉幕する。レポート記事はこちら。
「ブツドリ(物撮り)」という言葉は、本来は商業広告などに使う商品(モノ)を撮影することを指す。この「ブツドリ」を「物」を「撮」るという行為として広くとらえてみると、写真史において連綿と続いてきたひとつの重要な表現形式と考えることもできるだろう。
本展は、「モノ」を撮影することで生まれた写真作品を、この「ブツドリ」という言葉で見直し、日本における豊かな表現の一断面を探る試みとなる。重要文化財である明治期の写真原板から、文化財写真、静物写真、広告写真、そして現代アーティストの作品まで、200点以上の写真作品を楽しむことができる。
会期:2025年1月18日〜3月23日
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
開館時間:9:30〜17:00
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学・小学生 600円
今週開幕
「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」(すみだ北斎美術館)

すみだ北斎美術館で、「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」が始まっている。レポート記事はこちら。
本展は、浮世絵師による有名な作品の展示のみならず、その板元(版元)たちがどのように絵師たちをプロデュースし、世に作品を生み出してきたかをたどる展覧会となっている。現在、NHKにて放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」とあわせて鑑賞したい内容だ。
江戸のメディア王と評され、北斎の才能に早くから目をつけていた蔦屋重三郎をはじめ、「冨嶽三十六景」をヒットさせた西村屋与八、『北斎漫画』を出版した永楽屋東四郎といった江戸の板元たち、また伝統木版として、浮世絵制作、北斎からインスパイアされた現代アーティストの作品が紹介。江戸時代の蔦屋重三郎から現代まで浮世絵業界を支えるプロデューサーズの世界を窺うことができる。
会期:2025年3月18日〜5月25日 ※前後期で一部展示替えを実施
会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室
住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
開館時間:9:30~17:30 ※入館は17:00まで
休館日:月(ただし、祝日または振替休日の場合はその翌平日休館)、5月7日
料金:一般 1000円 / 高校・大学生、65歳以上 700円 / 中学生 300円 / 小学生以下 無料