恵比寿映像祭2025「第2回コミッション・プロジェクト」(東京都写真美術館)

東京都写真美術館をメイン会場に開催されている「総合開館30周年記念 恵比寿映像祭2025 Docs ―これはイメージです―」。その「第2回コミッション・プロジェクト」のファイナリストによる新作展示が3月23日に終了する。
「コミッション・プロジェクト」とは、日本を拠点に活動する新進アーティストを選出し、制作委嘱した映像作品を本映像祭の成果として発表するという試みだ。2023年にはその第1回が行われ、荒木悠《仮面の正体 海賊盤》(2023)、金仁淑(キム・インスク)《Eye to Eye》(2023)の2作品が特別賞を受賞した。
第2回となる今回は、小森はるかによる《春、阿賀の岸辺にて》(2025)が特別賞を受賞。同作はドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』(1992、監督:佐藤真)の発起人であり、50年間新潟水俣病の患者に向きあってきた旗野秀人に寄り添い、その土地の記憶の継承に挑んだ作品だ。 「恵比寿映像祭2025」の会場レポートや「第2回コミッション・プロジェクト」のファイナリストによる作品の詳細はこちら。
会期:2025年1月31日~2月16日 ※コミッション・プロジェクト(3F展示室)は3月23日まで
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス各所、地域連携各所ほか
開館時間:10:00〜20:00(1月31日~2月15日、最終日は〜18:00)
料金:入場無料 ※一部のプログラム(上映など)は有料
「豊原国周生誕190年 歌舞伎を描くー秘蔵の浮世絵初公開!」(静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内))

静嘉堂@丸の内で「豊原国周生誕190年 歌舞伎を描くー秘蔵の浮世絵初公開!」が3月23日まで行われている。レポート記事はこちら。
静嘉堂では、三菱二代社長・岩﨑彌之助の夫人・早苗が愛玩した「錦絵帖」を多数所蔵しており、1996年に開催した「静嘉堂文庫の古典籍 第二回 歌川国貞展―美人画を中心に」で主要作品を紹介。以来、国貞の美人画コレクションは、高く評価されている。
本展では、美人画と並ぶ浮世絵の二大ジャンル・役者絵に注目。近世初期風俗画の優品《歌舞伎図屏風》を皮切りに、初期浮世絵から錦絵時代を経て明治まで、役者絵の歴史をたどるものとなっている。浮世絵界の重鎮・国貞でなければ描けない密画の肉筆画帖《芝居町・新吉原 風俗鑑》、その弟子で明治の写楽・国周らの錦絵帖が楽しめるこの機会をお見逃しなく。
会期:2025年1月25日~3月23日[(前期] 1月25日~2月24日、[後期] 2月26日~3月23日)
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1−1 明治生命館1F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00(土〜18:00、2月19日・3月19日・3月21日〜20:00) ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 1500円 / 大高生 1000円 / 中学生以下 無料 ※本展半券で太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」展が一般・大高生ともに100円引。太田記念美術館「生誕190年記念 豊原国周」半券で本展入館料一般200円引。他の割引との併用は不可。