東京・南烏山の世田谷文学館で、やなせたかしの回顧展「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が開催される。会期は6月30日〜9月6日。

やなせたかし(本名・柳瀬嵩)は1919年高知県出身。三越百貨店宣伝部を経て漫画家として独立し、舞台美術や作詞、ラジオ・テレビ構成など多方面で活躍した。61年には作詞を手がけた「手のひらを太陽に」を発表後、67年には「ボオ氏」で週刊朝日マンガ賞を受賞。73年には雑誌『詩とメルヘン』を創刊し編集長を務めた。同年、絵本『あんぱんまん』を発表。88年に放送開始されたテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」は、世代を超えて愛される国民的作品となった。


漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、そして雑誌編集者といった多彩な顔を持ち、生涯を通じて「人を喜ばせること」を活動の根源に置いたやなせたかし。本展は、今年「やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム」が30周年を迎えることを記念して開催される。
会場では、約200点の原画を中心に、その多岐にわたる仕事を「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」の5つのテーマで紐解いていく。戦争体験や家族との別れ、様々な人との出会いに揉まれ、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を自分に問い続けたやなせが、生涯をかけて生み出した作品世界を紐解く内容となる。
本展を記念した関連イベントも複数開催。やなせが作詞した「手のひらを太陽に」の誕生秘話を綴る音楽劇や、詩人・小説家の小池昌代による記念講演会、ノンフィクション作家・梯久美子による講演会などが開催される。
なお本展は、熊本市現代美術館(2025年4⽉26⽇〜6⽉30⽇)、美術館「えき」KYOTO(7⽉11⽇〜8⽉24⽇)、かごしま近代文学館(9月19日~10月20日)、周南市美術博物館(11月14日~12月28日)、松坂屋美術館(2026年2⽉6日~4月5日)、福岡県立美術館(4月17日〜6月14日)で開催されており、同館開催後は姫路文学館(9月19日~ 11月23日)に巡回する予定だ。
























