中村キース・ヘリング美術館
特急も停車する中央本線の小淵沢駅からタクシーで10分、中央自動車道の小淵沢ICからもほど近い中村キース・ヘリング美術館は、創設者・中村和男が1987年より収集していきた約300点以上のキース・ヘリングの作品からなる美術館だ。昨年12月に逝去した中村の志を継ぎ、同館はキース・ヘリングのメッセージを広く社会へ発信し続けている。

現在同館では、キース・ヘリングの没後35周年を記念し、彫刻作品に焦点を当てた「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」が開催されている。会期は5月17日まで。レポートはこちら。
本展は、ヘリングの没後35周年を記念して、同館が新たに収蔵した全長5メートル超の彫刻《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》を中心に、同館所蔵の全13点の彫刻作品を通じて、ヘリングの作品世界を多角的に知ることができる展示となっている。会場は3つの空間で構成されており、それぞれを回遊しながら平面作品と立体作品を比較することができ、その類似性や連関について思考しながら、ヘリングの作品を様々な角度から探ることができるような展示となっている。
なお、同館を設計した建築家・北川原温(1951〜)の美術館における初個展も同じ会期で開催中。北川原の創作のソースを「星」、建築を「星座」に見立て、その方法論や生成の過程を探る内容となっている。隣接するホテルキーフォレスト北杜では、小淵沢に関連するプロジェクトの模型や資料に加え、写真家による北川原建築やコンセプトモデルを捉えた作品も展示されているので、そちらもあわせて堪能してほしい。
会期:2025年6月7日~2026年5月17日
会場:中村キース・へリング美術館
住所:山梨県北杜市小淵沢町 10249-7
電話番号:0551-36-8712
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:定期休館日なし
料金:大人 1500円 / 16歳以上の学生 800円 / 15歳以下 無料
清春芸術村
吉井画廊の創設者である吉井長三が1980年にオープンさせた清春芸術村は、中央本線長坂駅からタクシーで5分、中央自動車道長坂ICより車で20分の小高い丘の上にある。特徴的な建築を持つ施設が集まった、自然のなかで美術に触れることができる施設だ。

村の中心には1900年に開催されたパリ万国博覧会のパビリオンを模した、アーティストのための創作の場「ラ・リューシュ」がある。また、谷口吉生の設計による「清春白樺美術館」は、白樺派が愛したジョルジュ・ルオーの作品をはじめ、東山魁夷や梅原龍三郎、岸田劉生、バーナード・リーチ、中川一政といった美術家たちの作品を展示。さらに白樺派関係の書簡や原稿なども展示している。
また、ジョルジュ・ルオーを記念して建てられた礼拝堂「ルオー礼拝堂」は、ルオー自身が制作・彩色したステンドグラスやキリスト像があしらわれており、静謐な雰囲気を楽しむことができる。また、白樺派ゆかりの作家による文学ならびに美術書を中心にそろえた「白樺図書館」でじっくり過ごすのも良さそうだ。
加えて藤森照信の設計による茶室「茶室 徹」や、安藤忠雄による「光の美術館」、内田奈緒による「遊びの塔」など著名な建築家による建築も集まっている。現在企画展は開催されていないが、これらの建築を見るだけでも楽しめるだろう。
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072
電話:0551-32-4865
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火)
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学・小学生 無料

























