
意思疎通する機会確保を。日本ペンクラブが「表現の不自由展・その後」について声明文を発表
一般社団法人日本ペンクラブは3日、展示中止となったあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」について、声明文を発表した。

一般社団法人日本ペンクラブは3日、展示中止となったあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」について、声明文を発表した。

8月3日かぎりでの展示中止が決定した、あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」。この決定に対し、同展実行委員会が抗議文を発表した。

東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、フランス人写真家ヴァサンタ・ヨガナンタンの日本初となる個展「A Myth of Two Souls 二つの魂の神話」が開催。本展では、ヒンドゥー教の聖典のひとつ『ラーマーヤナ』に着想を得た作品群が展示される。会期は9月3日〜29日。

溶断した鉄を用いて、軽やかな作品をつくり出すことで知られる彫刻家・青木野枝。その個展「霧と山」が、鹿児島県霧島アートの森で開催されている。会期は9月23日まで。

犬頭人や一角獣といった「異」なるものをめぐる人間の想像力に迫る特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」が、大阪の国立民族学博物館で開催。本展では世界の不思議な生き物にまつわる絵画・資料のほか、現代のアーティストやゲームデザイナーによるクリーチャー制作も紹介。会期は8月29日〜11月26日。

8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」の出展作家である「表現の不自由展・その後」。ここに展示されている《平和の少女像》を含む「表現の不自由展・その後」が、8月3日かぎりで展示中止となることが決定した。

名古屋市長による「検閲」で注目を集める「あいちトリエンナーレ2019」と、「表現の不自由展・その後」。SNSではこれに対し、同トリエンナーレへの支援を呼びかけるハッシュタグ「#あいちトリエンナーレを支持します」が広まっている。

今週スタートした展覧会と8月5日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。この機会をお見逃しなく。

GINZA SIXの屋上庭園で、サカナクション・山口一郎率いるプロジェクト「NF」がプロデュースするサウンド・インスタレーションの展示「ROOF TOP ORCHESTRA 音を奏でる庭園」が開催。会期は8月6日〜10月31日。

8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」。その出展作家である「表現の不自由展・その後」の展示作品のひとつ《平和の少女像》に対し、名古屋市長・河村たかしが展示の中止と撤去を要請した。これに対し、同芸術祭の芸術監督・津田大介は、行政の過剰な介入は「検閲」に当たると反論している。

1980年代半ばに注目を集めた新進の若手女性作家「超少女」のひとり、田嶋悦子。大規模な陶のインスタレーションや、陶とガラスを組み合わせた立体作品を手がけてきた作家の90年代から現在までの軌跡をたどる個展「田嶋悦子 花咲きぬ」が、石川県能登島ガラス美術館で開催中だ。会期は7月13日~9月29日。

国内外から90組以上のアーティストが参加する芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が開幕した。愛知芸術文化センターを中心に、新たな会場を含む名古屋・豊田エリアで展開される今回。ジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める意味は、どのように芸術祭のなかで発揮されたのか? そのなかから一部を会場別にピックアップして紹介する。

アメリカとメキシコの国境に設置されている1000キロを超えるフェンス。そこに、建築事務所「Rael San Fratello」を率いるロナルド・ラエルとバージニア・サン・フラテッロが、国境フェンスをまたぐプロジェクト「シーソーの壁」を出現させた。

チェコ出身のふたりの版画家、アルフォンス・ミュシャとエミール・オルリク。ジャポニズムの時代に出発した両者の作品に光を当て、グラフィックを舞台に展開した東西の影響関係を検証する展覧会「ミュシャと日本、日本とオルリク」が、千葉市美術館で開催される。会期は9月7日〜10月20日。

名古屋の港まちを舞台に、今年で4回目を迎えるフェスティバル「アッセンブリッジ・ナゴヤ」が今年も開催される。同フェスティバルは音楽とアートの2つを柱に、公演や展示に加えてワークショップや公募によるレジデンス・プログラムなど多彩なプログラムを開催。会期は9月7日〜11月10日。

渋谷を舞台に、森山大道をはじめ山田智和や若手クリエイターが参加するアート・プロジェクト「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」がスタート。「STREET」「UNDERGROUND」「公募作品展」の3展からなる同プロジェクトの見どころをお届けする。

2004年より新潟を拠点に活動を続けてきた、日本唯一の劇場専属舞踊団「Noism」。演出振付家・舞踊家の金森穣が芸術監督を務めるこの舞踊団の活動が現在、市によって存廃を検討されていることがわかった。

今年度は、国内外1959組から応募のあった「写真新世紀」。その優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名が発表された。グランプリは11月8日の公開審査会にて決定し、東京都写真美術館にて10月19日〜11月17日にわたり受賞者展も行われる。

山口情報芸術センター[YCAM]で、同館が立ち上げたバイオテクノロジーを模索するプロジェクト「YCAM バイオ・リサーチ」とアーティスト集団contact Gonzoによる展覧会「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」が開催される。会期は10月12日~1月19日。

2017年に初回が開催され、大きな話題を集めた「Reborn-Art Festival」が今年、2回目の開催を迎えた。前回、全体のキュレーションを手がけた和多利恵津子・浩一に加え、今年は小林武史、中沢新一、島袋道浩、有馬かおる、豊嶋秀樹、そして名和晃平がキュレーターとして参加する「マルチ・キュレーター制」だ。果たしてこの試みは何をもたらすのか? 注目すべき作品とともに紹介する。