「不自由展」だけじゃない。あいトリで全作品が展示再開

「表現の不自由展・その後」が展示再開されるのにあわせ、展示中止あるいは内容変更されていた作家たちの作品も同様に再開された。その様子をお届けする。

タニア・ブルゲラ《1015090》(2019)の展示風景

 「表現の不自由展・その後」の展示再開が大きな注目を集めるなか、同様に他の作家たちにも注目したい。

 8月3日の不自由展中止の後、トリエンナーレでは海外作家たちが連帯を示すために声明を発表。相次いで展示中止あるいは展示内容の変更を行った。

 これまで展示を中止していたのは、イム・ミヌク、パク・チャンキョン、タニア・ブルゲラ  、ハビエル・テジェス、キャンディス・ブレイツ(一時中止)、藤井光。またCIR(調査報道センター)は展示を辞退していた。

 不自由展再開に伴い、これらすべての作品が、開幕当初と同じ状態で再開された。

展示風景より、イム・ミヌク《ニュースの終焉》(2019)
ハビエル・テジェス《歩行者》(2019)の展示風景
CIR(調査報道センター)の展示室
展示風景より、キャンディス・ブレイツ《ラヴ・ストーリー》(2016)
展示風景より、パク・チャンキョン《チャイルド・ソルジャー》(2017-18)

 また、それぞれの方法で展示内容を変更していた、モニカ・メイヤー、ピア・カミル、レジーナ・ホセ・ガリンド、クラウディア・マルティネス・ガライ、ドラ・ガルシア、レニエール・レイバ・ノボ、田中功起(フレームの再設定)についても同様に、内容を当初と同じ状態に戻している(モニカ・メイヤーは展示内容変更時の跡を若干残している)。

田中功起の展示室
ピア・カミル《ステージの幕》(2019)の展示風景
ドラ・ガルシア《ロミオ》(2019)のポスター
クラウディア・マルティネス・ガライ《・・・でも、あなたは私のものと一緒にいられる・・・》の展示風景
レジーナ・ホセ・ガリンド《LA FIESTA #latinosinjapan》の展示風景
展示風景より、モニカ・メイヤー《Clothline》(2019)
展示風景より、藤井光《無情》(2019)

 なお、8階には「不自由展」閉鎖時に行われていたアクション「#YOurFreedom」で、参加者が貼った付箋が移設されるかたちで展示されている。

移設された「#YOurFreedom」の付箋

編集部

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