若手作家から作品を募集する「Artist Group-風-大作公募展」。今年も新進気鋭の作家の大作が入賞

日本画家の中島千波、中野嘉之、畠中光享によって設立された公募団体「Artist Group-風-」が主催する「Artist Group-風-大作公募展」。満45歳以下のアーティストを対象に大作を募集するこの公募展が、2019年10月23日より東京都美術館で開催される。

 

第7回「Artist Group-風-」の会場風景

 美術の世界に新しい風を吹かせたいという思いから設立され、 「平面作品、技法素材を問わず、満45歳以下(国籍不問)、横7メートル(縦2.6メートル)を限度内とする作品」という独自の募集要項を設ける「Artist Group-風-大作公募展」が、第8回の開催を迎える。

 本展を主催する公募団体「Artist Group-風-」は、日本画を代表する3人の作家、中島千波、中野嘉之、畠中光享によって2011年に設立された。若手作家が大作を発表できる機会を用意したいという思いから始まったこの公募展は、横7メートルまでの作品の応募が可能、大作に挑戦できるのが特徴だ。

 入賞の副賞として第1回展から、高島屋美術部の協力のもと、入賞作家とメンバー3人による小品展が、日本橋、京都、大阪を巡回して開催されている。これは、画廊での小品展の開催が、入賞者のその後の発展のためになるという考えからだ。実際に小品展をきっかけに個展開催につながった作家もおり、さらなる飛躍の契機にもなっている。

 また本展は、入賞のみ15名(第5回展までは7名)を選出するというのも特徴的だ。入選自体が賞に値するという考えから、すべての入選者は入賞という表記に第7回展より改められている。8回目の今回は全国から多数の応募があり、阿久津真那、奥山加奈子、木下めいこ、木村真光、佐々木真士、武井地子、都築良恵、野地美樹子、古屋花子、本郷正典、増田舞子、山嵜雷蔵、山本陽光、横山芙実、𠮷澤舞子の15名が入賞した。

 幅広い作風の大作が並ぶ本展。会期中には入賞作家によるギャラリートークも開催されるので、こちらもあわせてチェックしたい。

編集部

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