堀内悠希と渡邉庸平の2人展「群青」が開催中。児玉画廊による展覧会シリーズの51回目

児玉画廊による新しい視座を提示する展覧会シリーズ「ignore your perspective」の第51回目として、堀内悠希と渡邉庸平による2人展「群青」が開催されている。会期は10月12日まで。

展覧会イメージ 画像提供=児玉画廊

 ギャラリーから新しい視座を提示する展覧会シリーズ「ignore your perspective」を展開してきた児玉画廊。その第51回目として、同世代のアーティスト、堀内悠希と渡邉庸平による2人展「群青」が開催されている。会期は10月12日まで。

 堀内は1990年奈良県生まれ、2018年東京芸術大学大学院修士課程絵画専攻油画を修了した。自らを観測者的な基点に置き、個人の感情や記憶から、空間、宇宙までのあらゆる事象に対する思考を、映像やドローイング、写真、インスタレーションなどを用いて作品化している。近年の展覧会に、「5月」(以外スタジオ[と、それ以外]、東京、2019)、「ヘレン・アット・ザ・マウンテン」(てつおのガレージ、日光、2019)、「Pⁿ – Powers of PLAY –」(東京藝術大学大学美術館、2018)などがある。

 いっぽう渡邉は「視点」をテーマのひとつとして、インスタレーションや映像など多様な形態の作品を発表してきた。作品を通じて、自身の視点(主体)、また巨人のように広い視界(仮想的な客体)を繰り返し反転させながら、世界を相対的な認識からとらえようと試みる。17年に駒込倉庫で「猫の肌理、雲が裏返る光」、19年にHAGIWARA PROJECTSで「Giant Chorus」と個展を開催した。

 本展で、堀内は「箱」をひとつの形象的媒介として六面体のかたちと空間、内在するものを考察した、彫刻と映像によるインスタレーションを展示。いっぽう渡邉は、主体と客体の関係性を意匠的に置換し、大判ポスター大のシルクスクリーンによって制作した一連の作品を展開している。

編集部

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