1984年、建築家・大髙正人の設計により開館した神奈川県立近代美術館 鎌倉別館。2016年に閉館した旧鎌倉館の歴史と伝統を受け継ぐ同館が、約2年にわたる休館を経て、10月12日にリニューアル・オープンを迎える。
改修では、LED照明の採用など環境設備の拡充を行ったほか、展示室の壁面を一新。彫刻庭園に面したテラスにはカフェスペースが増設され、多田美波《時空》や渡辺豊重《SWING 86-01》などの屋外彫刻をのぞむことができる。
このリニューアル・オープンを記念して開催されるのが、「ふたたびの『近代』」展。本展では岸田劉生《童女図(麗子立像)》、松本竣介《立てる像》といった同館を代表する近代美術の名品に加え、山口勝弘や小杉武久らによる作品まで、幅広く紹介する。会期は10月12日~2020年1月19日。
本展は、10月12日~14日の3日間は無料で鑑賞が可能。美術館アーカイブの資料展示や記念イベントも行われるため、あわせてチェックしてほしい。