
ラリック展から窓展まで。今週末に見たい展覧会ベスト3
今週スタートした展覧会と閉幕間近の展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。

今週スタートした展覧会と閉幕間近の展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。

今年2月から交付される新デザインのパスポートや2024年度から使用される新紙幣に図案が採用されるなど、人気が高い浮世絵師・葛飾北斎。その生誕260周年となる2020年5月29日に、北斎の知られざる生涯を描く映画『HOKUSAI』が公開される。

2020年夏、東京都現代美術館で「漫画『もしも東京』展」が開催決定。本展では松本大洋、浅野いにお、石塚真一など20名のマンガ家が、「東京」をテーマに描き下ろした新作マンガを見ることができる。

2011年の東日本大震災発生直後に福島県の森に入り、そこに生えていたキノコの撮影を敢行した写真家のホンマタカシ。この「その森の子供 mushrooms from the forest」シリーズの新装版が、東京・恵比寿のPOSTより刊行された。現在POSTでは、同書の刊行記念展も開催されているので、こちらもあわせてチェックしたい(〜2月23日)。

愛知県芸術劇場が2020年度より設置する芸術監督に、勅使川原三郎が就任する。勅使川原は19年4月より同劇場のアドバイザーを務めており、就任後の主催事業についても協議を重ねてきた。

東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館の3館は、今年4月1日より常設展(平常展・名品展)の料金を値上げすると発表した。

新型コロナウイルスによる肺炎が世界に拡大するなか、中国本土路線の運航便数が激減し、中国全国の文化機関が休館している。このような状況のなか、3月に予定されているアジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港」は無事開催されるのか?

東京都歴史文化財団は、都立美術館の20年度スケジュールを公開。東京都現代美術館では、世界初の大規模回顧展となる「石岡瑛子」展などが開催される。

パリにあるカルティエ現代美術財団で、ダミアン・ハーストによる個展「Cherry Blossoms」が開催。桜を描いた新シリーズを、パリで初披露する。会期は2020年6月〜11月。

気鋭のネオン・アーティストとして注目を集めるWAKUの個展「In Person」が、東京・原宿のCOMMONで開催されている。本展では、合計4点の新作発表に加えて、⾳楽監修にYATTのTAKAYUKI ISAYAMAを起⽤。会場全体をひとつの環境としてとらえて、展⽰を構成している。会期は2⽉2⽇まで。

主に剥離式のピールアパートタイプと呼ばれるポラロイドを用いて、ソフトフォーカスでの撮影を行う写真家ヨーガン・アクセルバル。現在、その個展「And I reminisce」が、京都のnode hotelで開催されている。会期は2月6日まで。

昨年12月のアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで物議を醸したマウリツィオ・カテランの「バナナ」はまだ記憶に新しい。同作を展示したギャラリー・ペロタンが、同作のTシャツの販売をスタート。売却益は飢餓救済組織に寄付されるという。

伝統工芸品の産地が衰退を続けるなか、技術継承と後継者問題を解決すべく、日々ものづくりと向き合っている木製デザイン雑貨ブランド「Hacoa(ハコア)」。今回、同ブランドは、木工と合わせてチョコレートを製作。東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される展覧会「Hacoa Exhibition & Shop 木工とチョコレートの関係」を通じて、なぜいまチョコレートをつくったのか、その理由を解き明かしていく。会期は2月1日〜14日。

これまで一貫して抽象絵画の制作に取り組んできた伊勢周平の個展「ただの絵」が、天王洲のTakuro Someya Contemporary Artで開催される。会期は1月25日~2月22日。

人々は、いかにして未来を肯定し、楽観して生きていけるだろうか? この問いを出発点に、アート作品、そして展覧会とその内外にあるシステムを通して、鑑賞者を楽観へと誘う展覧会「楽観のテクニック」が、京都のBnA Alter Museumで開催される。参加作家は、平山昌尚、やんツー、澤田華、木村翔馬、ペフの5組。会期は4月18日〜11月21日(宿泊者に限り、3月20日より一部作品の限定公開を予定)。

1911年に美術部を設立し、日本の美術界で存在感を示してきた髙島屋。この髙島屋が1990年度から行っているタカシマヤ文化基金が、30回の節目を迎えた。今回の受賞者は、風間サチコ、小泉明郎、contact Gonzoの3組。

これまで草間彌生やニコラ・ビュフ、塩田千春らが展示を行ってきたGINZA SIXの吹き抜け空間。2月27日からは、ここを吉岡徳仁が手がける。

アーティスト志望の学生たちの登竜門として、毎年若き才能を見出してきた老舗のアートコンペ「学展」。その69回目を迎えた大賞を、小学2年生の大塚叶太による《時計の世界》が受賞した。今回も大賞受賞者には、パリ・ルーヴル美術館の地下にあるカルーゼル・デュ・ルーヴルで作品を展示する権利が与えられた。今回学展は在仏日本大使館による推薦で日本代表として同展に参加した。

多彩なラインナップで、数多くの映画ファンを抱えている「アップリンク」。4月16日、新たに京都市中京区で開発を進める複合施設「新風館」の地下1階に「アップリンク京都」がオープンすることがわかった。アップリンクとしては、「アップリンク渋谷」「アップリンク吉祥寺」に次ぐ3館目の映画館で、これが関西初進出となる。

線を核とする様々な表現を現代におけるドローイングとして注目し、その可能性をいくつかの文脈から再考する展覧会「ドローイングの可能性」が、清澄白河の東京都現代美術館で開催される。参加作家は、石川九楊や戸谷成雄、盛圭太、草間彌生など豪華な顔ぶれだ。会期は3月14日~6月14日(3月14〜15日は休止)。