新型コロナウイルスの影響で3月16日まで臨時休館している東京国立博物館(以下、東博)が、注目すべき動きを見せた。臨時休館期間に本来開催されている予定だった展示の様子をYouTubeで公開したのだ。
東博が雛祭りに合わせて公開したのは、特集展示「おひなさまと日本の人形」。同展は2月26日に始まったものだが、翌27日から全館臨時休館に入ったため、現時点では1日だけしか一般公開されていない(会期末は3月22日)。
この展示は、様々な歴史をたどってきた雛人形とともに、江戸の地で製作された雛飾りの名品を展示するもの。公開されたYouTubeでは、担当研究員の三田覚之が同展の見どころを20分にわたり紹介。ギャラリートークをオンラインで楽しむことができる。
同館によると「今後の配信は未定だが、準備が整い次第順次アップしていく予定」だという。休館をチャンスに変え、多くの人々に展示を届けようとするこうした東博の取り組みに、他館も続くだろうか。
なお、東博をはじめ、複数の美術館はGoogleのストリートビューでもその内部を見ることができる。こちらもあわせてチェックしてほしい。