2025年度「カルダー賞」、毛利悠子が受賞

毛利悠子がカルダー財団が主催する「カルダー賞」を受賞した。

Courtesy Pirelli HangarBicocca, Milan. Photo Lorenzo Palmieri

 ⽑利悠⼦が、カルダー財団より授与される2025年度「カルダー賞」を受賞した。

 同賞は、アレクサンダー・カルダーの功績を現代に継承し、⾰新的な実践を⾏うアーティストを顕彰することを⽬的に、隔年で授与される賞として本年度で10回⽬を迎える。受賞者には賞金5万ドルと、アトリエ・カルダーでの3ヶ月間にわたる滞在制作の機会が与えられる。

 毛利はインスタレーションや彫刻といった表現手法を用いて、空間が内包する流れや変化に形状を与え、鑑賞者に新たな知覚を呼び起こすことを試みるアーティスト。これまで、光州ビエンナーレ2023やシドニー・ビエンナーレ2022など、数多くの国際的な舞台で作品を発表しており、2024年に第60回ヴェネチア・ビエンナーレで日本館代表作家として個展を開催したことは記憶に新しい。

 また昨年にはピレリ・ハンガービコッカ(ミラノ)でヨーロッパ最大規模となる個展を開催。この個展はセントロ・ボティン(サンタンデール、スペイン)に巡回するほか、9月のバス・ミュージアム(マイアミ)、10月にバービカン・センター(ロンドン)でも個展が開催されるなど、世界的に注目を集めている。

 カルダー財団理事長であり、アレクサンダー・カルダーの孫にあたるアレクサンダー・S.C.ロウワーは、毛利の受賞について以下の言葉を寄せている。

「悠子の作品は、不可解(エニグマティック)であると同時に親しみやすく、時間や空間、そして重力、音、空気、光といった目に見えない力など、多くの偶然の要素に左右されるリアルタイムの体験へと、鑑賞者を鮮やかに引き込みます。私の祖父の作品との類似点を見出すことは容易ですが、悠子の美学には非常に強い響き(レゾナンス)があり、彼女の実践が進化し深まっていくなかで、美術史にさらなる貢献を果たし続けることを楽しみにしています」。

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