日本現代美術商協会(以下、CADAN)と伊勢丹によるコラボレーションプロジェクト「Takeover」が、伊勢丹新宿店メンズ館で3月4日よりスタート。伊勢丹新宿店メンズ館のフロアに、1年間にわたりCADAN加盟ギャラリーに所属するアーティストの作品が展示される。
同プロジェクトでは、メンズ館の1、2、4、6階に設置された立方体の空間「SI(ストアアイデンティティ)」に、インスタレーションが毎シーズンごとに登場。3月4日〜6月16日の「CADAN×ISETAN MEN'S : Spring Takeover」では、加賀美健(所属:MISAKO & ROSEN)、狩野哲郎(所属:ユカ・ツルノ・ギャラリー)、小清水漸(所属:東京画廊+BTAP)、イッタ・ヨーダ(所属:Sprout Curation)の作品が展示される。
1Fエントランスの作品を手がけるのは、日常や美術史のフレーズを題材に作品を制作している加賀美健。「ファッション」「デパート」「メンズ」といった要素をモチーフに作品を制作した。
2Fでは、空間へのドローイングとして「風景」をつくりだすインスタレーションに取り組んできた狩野哲郎が、4Fでは「もの派」の中心的アーティストである小清水漸の作品が展示される。
6Fでは、ヴァージル・イッタとカイ・ヨダによるアーティスト・デュオ、イッタ・ヨーダが彫刻作品を発表。VR(ヴァーチャル・リアリティ)の体験型作品のアルゴリズムからデータを抽出して3Dプリンタで出力、それをもとに鋳型をつくった後、樹脂と温度で色が変わる顔料を鋳込んで制作された。
シーズンごとに作品が入れ替わる当企画。CADANと伊勢丹の新たな取り組みのひとつとして注目を集めそうだ。