シンディ・シャーマンがフォンダシオン ルイ・ヴィトンで回顧展。シャーマン協力のコレクション展も同時開催

フランス・パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで、シンディ・シャーマンの回顧展が開催。さらに、シャーマンの協力のもと、フォンダシオン所蔵のコレクションから厳選した作品群を展示する「Crossing Views(交錯する視点)」も同時に開催される。会期は2020年4月2日〜8月31日。

 

シンディ・シャーマン Untitled #582 2016 Dye sublimation metal print 137.2×178.4cm Courtesy of the Artist and Metro Pictures, New York (c)2019 Cindy Sherman

 フランス・パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで、シンディ・シャーマンの展覧会「回顧展(1975-2020)」が開催される。さらに、シャーマンの協力のもと、フォンダシオンのコレクションから厳選した世界各国のアーティストの作品を展示する「Crossing views(交錯する視点)」も同時開催。会期は2020年4月2日〜8月31日。

 シャーマンは1954年アメリカ生まれ。自身を被写体としたセルフ・ポートレートで知られており、1950〜60年代の映画女優に扮した「Untitled film stills」(1977〜1980)は、代表的なシリーズのひとつ。2016年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞している。

 今回の回顧展では、1975年から2020年までの170作品、300点以上を展示。「Untitled film stills」をはじめ、「Rear Screen Projections」「Disasters」「Society Portraits」といった代表作の展示とともに、2010年代初期の作品や、男性の姿やカップルをとらえたの姿をとらえた新シリーズ、未発表の作品にもスポットを当てる。

 同時開催されるコレクション展「Crossing Views」では、シャーマンの協力のもと、フォンダシオン所蔵のコレクションから作品を厳選して展示する。クリスチャン・ボルタンスキー、ルイーズ・ブルジョワ、ダミアン・ハーストピエール・ユイグヴォルフガング・ティルマンスアンディ・ウォーホルといったアーティストの作品約60点を紹介。絵画、写真、彫刻、動画、インスタレーションなど多岐に渡るジャンルの作品を、シャーマンの作品と呼応させる。

 シャーマンのこれまでの足跡をたどるのみならず、初公開のものも含めてフォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションを楽しめる同展。パリを訪れた際にはぜひ立ち寄りたい。

編集部

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