EXHIBITIONS

GOMA ひかりの世界

2024.05.04 - 06.29

GOMA ひかりの粒子 2024

 GYRE GALLERYで、GOMAによる展覧会「GOMA ひかりの世界」が開催される。

 GOMAは、オーストラリア先住民アボリジニの伝統楽器・ディジュリドゥ奏者として世界的に評価されていた。2009年に交通事故にあった後遺症として「後天性サヴァン症候群」と診断。これは、脳に傷を負ったときに美術や音楽、数学などの分野で特別な才能を発揮するようになる、極めてまれな症状だという。事故から十数年を経て日常生活にはほぼ支障はなくなり、ディジュリドゥの演奏も再開したが、1日の大半を絵画の制作に費やすようになった。

 GOMAの頭のなかに浮かんでくる景色を描きとめたもの、意識を失うと真っ白い発光体に包まれたような世界が現れる。そして、意識が戻るにつれて次第に色がついたものになっていくのだそう。その「意識を消失したあとに見る希望に満ち溢れた世界」をGOMAは「ひかりの世界」と名づけた。

 本展では、GOMAが後天性サヴァン症候群と診断されて以降に制作されるようになったペインティング作品を紹介。GOMAの音楽や絵をもとにした映像が流れ、GOMAのクリエイションを様々な感覚で味わうことができる。また会場に流れる音楽はすべて新作で、展覧会のために初めて書き下ろした曲という。