ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2020、新型コロナウイルスの影響で開幕延期に。会期は3ヶ月短縮

今年5月23日〜11月29日に開催が予定されていた「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2020」が、開幕を8月29日に延期した。

「ヴェネチア・ビエンナーレ2019」の様子(La Biennale di Veneziaの公式サイトより)

 今年5月23日〜11月29日に予定されていた「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2020」が、開幕を8月29日に延期することを発表。終了の日時は変わっておらず、会期が約3ヶ月短縮されることになる。

 延期の理由について同ビエンナーレは、「(新型コロナウイルスの拡大で)各国の政府が講じている人々の移動に対する予防措置の一環だ」としている。3月5日の時点では、イタリアで3000人以上、ヨーロッパ全体では4000人以上の新型コロナウイルスの感染者が確認されている。

 この時期は、ビエンナーレのような複雑な国際展を準備する初期段階と重なっている。今年で17回目の開催を迎える同ビエンナーレには、60ヶ国から114の建築家や建築研究機関が参加する予定。前回は会期を通じて27万5000人以上の来場者が訪れた。

 今回のキュレーターを務めるハシム・サルキスは、「世界は建築の前に新たな課題を課している」としつつ、「これらの課題にどのように立ち向かうかを、世界中の参加する建築家と協力して解決することを楽しみにしている」と前向きな姿勢を見せる。

 なお、今年の日本館のテーマは「ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡」。キュレーターは、明治大学准教授で建築事務所「アソシエイツ」パートナーの門脇耕三。

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