菅木志雄の新作展「測られた区体」が小山登美夫ギャラリーで開催。ものと人における思考のエネルギー、その流動性を問う

「もの派」の主要メンバーとして活動し、以降50年以上にわたって一貫した思考で制作活動を続けてきた菅木志雄の個展「測られた区体」が、東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで開催。本展で菅は、平面と立体のあいだに新たな構造をつくり出す最新作を発表している。会期は6月22日〜7月20日。

NEWS / EXHIBITION

自由な建築の可能性を探る。石上純也の中国初個展「FREEING ARCHITECTURE」が上海当代芸術博物館で開催へ

第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞し、2019年の「サーペンタイン・パビリオン」のデザインを手がけた日本人の建築家・石上純也。その中国初個展「石上純也―FREEING ARCHITECTURE」が、7月18日より上海当代芸術博物館で開催される。会期は10月7日まで。

NEWS / EXHIBITION

「想像したはずの共同体」とは? フェイクドキュメンタリーを中心とした丹羽良徳の個展をチェック

丹羽良徳の個展「想像したはずの共同体」が、東京・清澄白河のSatoko Oe Contemporaryで開催される。本展では、2020年に迫る東京オリンピックをめぐるフェイクドキュメンタリーを中心とした作品群を発表。会期は7月24日〜8月9日(前期)、8月25日〜9月6日(後期)。

NEWS / EXHIBITION

ボルタンスキー、「アート」と「アーティスト」のあるべき姿について語る

クリスチャン・ボルタンスキーが、日本では過去最大規模となる回顧展「Lifetime」(国立新美術館)を開催するとともに、映像インスタレーションに特化した個展「アニミタスⅡ」をエスパス ルイ・ヴィトン東京でスタートさせた。本展は、これまで未公開のフォンダシオン ルイ・ヴィトン所蔵作品を東京、ミュンヘン、ヴェネチア、北京にあるエスパス ルイ・ヴィトンで広く一般に向けて公開する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環。これら2つの展覧会を中心に、ボルタンスキーにとっての「神話」である「アニミタス」シリーズと、アートそのものに対する思想について、2016年に彼の個展を担当した東京都庭園美術館学芸員・田中雅子が話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

デビュー作から最新作まで。マンガ家・永井豪の画業50年“突破”記念展が、上野の森美術館で開催

『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』など数々の代表作で知られるマンガ家・永井豪。1967年にデビューした永井の画業50年突破を記念する展覧会「画業50年“突破”記念 永井GO展」が、石川県立歴史博物館(7月20日〜8月25日)に巡回の後、上野の森美術館(9月14日〜29日)で開催される。

NEWS / EXHIBITION

スペインの離島「国王の島」に、ハウザー&ワースが新しいアートセンターをオープン

メガギャラリーとして知られているハウザー&ワースが、2020年にスペイン・メノルカ島のマホン港にある「Isla del Rey(国王の島)」にアートセンター「ハウザー&ワース・メノルカ」を開設する。展示スペース、庭園、ギャラリーショップ、レストランなどで構成されるこのセンターでは、コミッションプロジェクトや展覧会、教育プログラムなどが行われる。

NEWS / HEADLINE

世界を見据え、日本を拠点に「一期一会」を描く。画家・井田幸昌インタビュー

2016年CAF賞で名和晃平賞を受賞し、翌年レオナルド・ディカプリオ・ファンデーションオークションに最年少で参加。18年にはForbes JAPANが主催する「30 UNDER 30 JAPAN」に選出されるなど、いまや世界各国にコレクターを有する注目の画家となった、井田幸昌。その個展「Portraits」が、6月25日〜7月7日まで銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて開催される。本展では、これまで井田が取り組んできた油彩に加え、初公開となる立体やシルクスクリーン作品など約30点を展示。井田がテーマとする「一期一会」について、そして制作について、話を聞いた。

INTERVIEW

森村泰昌やMIKIO SAKABEとのコラボレーションにも注目。ヘアメイクアップアーティスト・計良宏文の展覧会が埼玉県立近代美術館で開催

ヘアメイクアップアーティスト・計良宏文を取り上げた展覧会「MAY I START? 計良宏文の越境するヘアメイク」が、埼玉県立近代美術館で開催される。本展ではファッションブランド・MIKIO SAKABEを率いるデザイナー坂部三樹郎と制作したインスタレーションを軸に、広告の仕事から森村泰昌や蜷川実花、文楽人形とのコラボレーションまで、ヘアメイクの可能性に迫る。会期は7月6日〜9月1日。

NEWS / EXHIBITION

ビットコインと現代美術の双方から「合意形成」を問う。スタートバーンの社内組織・ESPlabの個展がAI KOKO GALLERYで開催

アート×ブロックチェーンの新たなサービスを提供するスタートバーン株式会社。その社内組織であるESPlabによる個展「ESPlab / The Consensus」が、東京・墨田区のAI KOKO GALLERYで開催される。現代美術とビットコインの双方で議論される「合意形成」のゲームとは? 会期は6月28日〜8月10日(完全予約制)。

NEWS / EXHIBITION

関川航平が自身のスタジオを舞台として展示を企画。「以外」が示唆するものとは何か。大岩雄典評「5月」展

「以外スタジオ」を舞台として展開されたグループ展「5月」は、多数のイベント開催や日々公式サイト上で「日報」が更新されるなど、変化に富む展示だった。企画したのは、これまで会期中に風邪をひいてなおすまでを見せるパフォーマンスや、「AではなくBでもありえた」と題した展示を行ってきたアーティスト関川航平。本展についてアーティストの大岩雄典が、関川の作品の「文法」に則りながら、レビューする。

REVIEW

国交樹立100年の京都、他者との遭遇としての展覧会。長谷川新 評「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」展

日本とポーランドのアーティストが出品するグループ展「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」が、京都市内の4会場で開催されている。社会や歴史などをテーマに独自の視点で制作された作品が集まった本展を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新がレビューする。

REVIEW

美術作品に「時間」はどう作用する? 高嶋慈 評「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」展

京都大学総合博物館で、「モノ」としての美術作品と時間をテーマにした企画展「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」が開催されている。インストーラー、修復士、美術史家が参加し、作品の科学分析結果や作家のインタビューも展示された本展について、美術批評家の高嶋慈がレビューする。

REVIEW

ルノワールからピカソ、シャガールまで。「印象派からその先へ―世界に誇る 吉野石膏コレクション展」が三菱一号館美術館に巡回

印象派からエコール・ド・パリの名品までを擁する、大手建材メーカー・吉野石膏株式会社の絵画コレクション。近代美術の要点をおさえた同コレクションから、選りすぐりの72点を紹介する展覧会「印象派からその先へ―世界に誇る 吉野石膏コレクション展」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館に巡回する。会期は10月30日〜2020年1月20日。

NEWS / EXHIBITION

誰が見ても「かわいい」。OSAMU GOODS(オサムグッズ)の生みの親、原田治の回顧展が世田谷文学館で開催へ

1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治。2016年に逝去した原田の仕事を展観し、時代を超えて愛される「かわいい」の秘密に迫る展覧会「原田治 展『かわいい』の発見」が、世田谷文学館で開催される。会期は7月13日~9月23日。

NEWS / EXHIBITION

いまこそキュレーターの給与を考えよう。衝撃のデータがウェブ上で公開

5月31日、フィラデルフィア美術館のキュレーターがインターネット上で「Arts + All Museums Salary Transparency 2019」と題されたGoogleスプレッドシートを公開した。このファイルに含まれているのは、主要美術館やギャラリーなどをはじめとする、美術業界で働く人たちが自己申告したリアルな給与情報。ファイルの存在は、瞬く間に業界内に知れ渡った。アート界に大きな衝撃を与える「給与の透明化」への動き。その背景と、データから見えてくるものとは?

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