池田亮司は1966年生まれ、現在パリと京都を拠点に活動。聴覚と視覚の領域を横断しながら制作を続け、電子音楽の作曲を起点に、パフォーマンスとインスタレーションを組み合わせた体験としての作品を提示してきた。
近年は「Ryoji Ikeda Solo Exhibition」(臺北市立美術館、台北、2019)、「Ryoji Ikeda | continuum」(ポンピドゥー・センター、パリ、2018)などの個展を開催。また、今年の第58回ヴェネチア・ビエンナーレではセントラル・パヴィリオンで展示を行い、注目を集めた。
そんな池田の個展が、東京・六本木のTARO NASUで開催されている。会期は11月22日まで。
光と音を用いて見る者の感覚と認識の領域を支配し、それを拡げてきた池田。本展では、DNA情報をモチーフとするLED作品や、音を白と黒の幾何学的図形としてとらえた平面作品など、新作を含む10点強を発表。その作品群からは、普遍性を備えた独特の宇宙観を垣間見ることができるだろう。