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舞台演劇のような絵画空間、ヴァルダ・カイヴァーノに聞く

数色のみで描かれた抽象画。思考の痕跡と身体の所作が、キャンバスに瑞々しく浮かぶヴァルダ・カイヴァーノのペインティングは、その筆触や余白が見る者の想像を無限に掻き立てる。2月4日まで小山登美夫ギャラリーで開催されている個展に際し、常に絵画と向き合い対話を続けてきた作家に、自身と絵画空間の関係について話を聞いた。

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ロックバンドOLDCODEXのペインターYORKE.に迫る

ボーカルとペインターという異彩の組み合わせのロックバンド、「OLDCODEX(オルドコデックス)」。CDジャケットやライブステージのアートワーク全般を担当するペインターのYORKE.は、ミュージシャンに囲まれながらどのような思いでクリエイションしているのか。現在ツアー中のライブ「FIXED ENGINE」と彼の話から、その答えを探る。

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特別対談 森万里子×南條史生 「創造力」は東京を変えるか?

2016年8月21日にリオ・デ・ジャネイロ・オリンピックが、次いで9月18日にはパラリンピックが閉幕し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた「文化オリンピアード」(オリンピック・パラリンピックの開催国で行われる文化・芸術のパフォーマンスや展示、舞台公演などのプログラム)が本格的なスタートを切った。12年のロンドン大会以降、五輪における文化、あるいはアートに対する注目は高まりを見せ続けている。そのような状況のなか、2020年の東京大会までに、アートはどうコミットしていくのか。森美術館館長で、「茨城県北芸術祭」をはじめとする数々の芸術祭や、都市型アートイベント「六本木アートナイト」をディレクションしてきた南條史生と、リオ・デ・ジャネイロ大会で、パーマネント作品《Ring: One with Nature》を制作・恒久設置したアーティストの森万里子が特別対談を行った。

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プロジェクトは続き、ストーリーは残る。クリストインタビュー

ベルリンやニューヨークで建造物などを梱包する大規模なプロジェクトを実現してきた、クリストとジャンヌ=クロード。25年前に行われた「アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91」のドキュメンテーション展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催され、当時のプロジェクトやその背景を、クリストにインタビューした。

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ギャラリストの新世代 KEN NAKAHASHI・中橋健一

2014年開廊のKEN NAKAHASHI(東京・新宿)では、人間のあり方を見つめた絵画、写真、立体作品など、国内外の若手作家による多彩なジャンルの作品を紹介してきた。代表を務めるのは、金融機関勤務を経てギャラリストへと転身した中橋健一。そのきっかけとなった大きな出来事と現在、今後の展開について話を聞いた。

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名和晃平セレクション・CAF賞選抜展 注目作家インタビュー③

11月19日にホテルアンテルーム京都で開幕した「CAF賞選抜展」。同展には、これまで過去3回にわたって開催された「CAF賞」の受賞者の中から、現代美術家・名和晃平が厳選した若手アーティスト16人が名を連ねている。ここではその中で、特に注目したいアーティスト6人をピックアップし、全3回にわたって紹介。それぞれのバックグラウンドや作品に込めた思いなどを掘り下げていく。第3弾は第3回CAF賞(2016年)で最優秀賞の表良樹と、同年優秀賞・名和晃平賞の井田幸昌。

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名和晃平セレクション・CAF賞選抜展 注目作家インタビュー②

11月19日にホテルアンテルーム京都で開幕した「CAF賞選抜展」。同展には、これまで過去3回にわたって開催された「CAF賞」の受賞者の中から、現代美術家・名和晃平が厳選した若手アーティスト16人が名を連ねている。なかでも、特に注目したいアーティスト6人をピックアップし、全3回にわたって紹介。それぞれのバックグラウンドや作品に込めた思いなどを掘り下げていく。第2弾は第2回CAF賞(2015年)で最優秀賞のジダーノワ・アリーナと、同年名和晃平賞の星野夏来。

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名和晃平セレクション・CAF賞選抜展 注目作家インタビュー①

11月19日にホテルアンテルーム京都で開幕した「CAF賞選抜展」。同展には、これまで過去3回にわたって開催された「CAF賞」の受賞者の中から、現代美術家・名和晃平が厳選した若手アーティスト16人が名を連ねている。ここではその中で、特に注目したいアーティスト6人をピックアップし、全3回にわたって紹介。それぞれのバックグラウンドや作品に込めた思いなどを掘り下げていく。第1弾は第1回CAF賞(2014年)で最優秀賞の増田将大と、同年優秀賞・名和晃平賞の畑山太志。

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物質と知覚の普遍性を問う、アニッシュ・カプーアに聞く

視覚や空間の認識に問題を提起し、存在の深淵さを提示するアニッシュ・カプーア。9月9日〜10月15日にSCAI THE BATHHOUSEで開催された個展は、アーティストの制作活動における源流を再確認する内容となった。5年ぶりとなる日本での本展について、作家に話を聞いた。

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心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 後編

東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性の強い作品を発表してきたアーティスト・渡辺篤。卒業後は路上生活やひきこもりの経験を経て、2013年に活動を再開した。「引きこもり」「傷」「鬱」など自身の経験をもとに、作品づくりに取り組んできた渡辺が、「黄金町バザール2016ーアジア的生活」に初参加し、さまざまな人の「心の傷」をウェブ上で匿名で募集する新プロジェクトとして発表した。「黄金町バザール」での新作について語る前編に続き後編では、渡辺がアーティストを目指したきっかけや、キーパーソン会田誠との関係、また渡辺を語る上で欠かせない「引きこもり」にまつわるエピソードなどをお届けする。

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新アワードがまもなく募集開始  審査員・三潴に聞く絵画の可能性

絵具メーカーのターナー色彩が、アクリル絵具を用いた作品の公募展「アクリルガッシュ ビエンナーレ 2016」を新たに開催した。国際的な舞台に挑む画家を支援するコンペティションに先がけ、審査員を務めるミヅマアートギャラリー代表・三潴末雄に、話を聞いた。前編に続き、後編では三潴の考える絵画の可能性に迫る。

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新アワード開催 審査員・三潴末雄が考える絵画のマーケットとは

絵具メーカーのターナー色彩が、アクリル絵具を用いた作品の公募展「アクリルガッシュ ビエンナーレ 2016」を新たに開催した。国際的な舞台に挑む画家を支援するコンペティションに先がけ、審査員を務めるミヅマアートギャラリー代表・三潴末雄に、2回にわたって話を聞く。前編の本記事では、三潴の目に映る世界のマーケットに迫る。

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心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 前編

東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性の強い作品を発表してきたアーティスト・渡辺篤。卒業後は路上生活やひきこもりの経験を経て、2013年に活動を再開した。「引きこもり」「傷」「鬱」など自身の経験をもとに、作品づくりに取り組んできた渡辺が、10月1日から始まった「黄金町バザール2016ーアジア的生活」に参加し、さまざまな人の「心の傷」をウェブ上で匿名で募集し、新プロジェクトとして発表する。その作品やアーティストとしてのルーツなどを前後編に分けてお届けする。

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ギャラリストに聞く、写真家トーマス・ルフの素顔

日本では初となる美術館での大規模なトーマス・ルフの個展が、東京国立近代美術館で開催された。これ機に、トーマス・ルフを取り扱うギャラリーのひとつ、デイヴィッド・ツヴィルナーのシニア・パートナーであるアンジェラ・チューンが来日。作家と二人三脚で歩み続けるギャラリストにインタビューした。

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新旧を織り交ぜた独自の百鬼夜行 学展大賞受賞の水野幸司に聞く

学生の作品を広く募集し展示する「第66回学展」が、8月16〜19日にシアター1010(東京・北千住)で開催。18日には入賞者が集まり、表彰式が行われた。2回にわたってその様子を紹介する。前編の展覧会レポートに続いて、後編では、学展大賞を受賞した駒込中学校高等学校の美術部に所属する1年生、水野幸司に話を聞く。受賞作品《百鬼夜行2016》に込めた意図や、美術を始めたきっかけについて、ひもといた。

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幾何学模様の樹木を描き続ける、ベンジャミン・バトラーに聞く。

樹木や森、山といった自然の風景を題材に格調高さと親しみやすさが共存する、色彩豊かで抽象的な油彩画を、ベンジャミン・バトラーは長年にわたり制作している。2016年3月12日~4月23日に開催された個展に際し、確固たる信念で変わらぬテーマに挑み続ける作家に話を聞いた。

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写真で眺める、サイ・トゥオンブリーの詩(私)的な視線

アメリカ抽象表現主義の第2世代の作家として位置づけられてきたサイ・トゥオンブリーは、即興的な線や絵具、数字やアルファベットを組み合わせた絵画や彫刻作品を多く残している。その一方で、画業と並行し未発表のまま写真制作を続けていた。そんなトゥオンブリーの写真が一堂に集結する展覧会「サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-」展がDIC川村記念美術館(千葉)で開催されている。輪郭がおぼつかないほど光にあふれた写真からわかるトゥオンブリーが眺めていた景色とは? トゥオンブリーの写真制作の裏側や本展の見どころとともに、トゥオンブリーの表現手法について本展担当学芸員の前田希世子に聞いた。

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