映像の「時間」でモンタージュする空間 山城大督インタビュー
映像の持つ「時間」の機能に着目し、空間において「再現可能な体験」の展示を試みてきた山城大督。森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」では、展示空間に映像と劇場のメソッドを展開させた画期的な手法で作品を発表している。新たな表現方法を探究する作家に、作品制作の背景と今後の展望について話を聞いた。
映像の持つ「時間」の機能に着目し、空間において「再現可能な体験」の展示を試みてきた山城大督。森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」では、展示空間に映像と劇場のメソッドを展開させた画期的な手法で作品を発表している。新たな表現方法を探究する作家に、作品制作の背景と今後の展望について話を聞いた。
赤、青、黄、緑など多色のフラスコ型のオブジェを棚台に並べて実験室のような場を現出させ、見る者を異世界へと誘うような空間を生み出すイライアス・ハンセン。3月19日〜4月30日にタケ・ニナガワ(東京)にて開催された個展に際し、インタビューを行い、その作品世界を構成するガラスのオブジェへの思いと制作プロセスに迫った。
先天的な足の病気をもって生まれ、義足で生活するアーティスト・片山真理。現代美術や音楽、執筆など、幅広い分野で活動し、森美術館(東京・六本木)で開催中の「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」にも参加している。自身の身体に向き合いながら作品を制作する片山に、制作活動や、これまでの人生について話を聞いた。
空きテナントのファサードや不動産屋が案内する空き部屋の光景など、寂寞としてニュートラルな状態のモチーフを厚塗りの絵具で描き出す、1983年生まれの富田直樹。現在、MAHO KUBOTA GALLERY(東京・外苑前)にて、新作展「郊外少年/suburban boy」(5月10日〜6月11日)が開催中だ。本展では、大都市近郊の風景やフリーターの若者たちをモチーフとした作品を発表している富田に、作品について聞いた。
現代社会における個の人間像から都市に潜むインフラまでを、それらの流動性のなかでとらえようとするフィリピン出身のアーティスト、ポクロン・アナディン。2月から3月にかけてTARO NASU(東京・馬喰町)で開催された個展「Sidereal Message」に際し、万物の移ろいの匿名的な観測者たらんとする作家の試みに迫った。
「センシング(感覚、感知)」をテーマに、映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンド・アートなど、多様な表現形態の作品を発表している若手アーティスト、ナイル・ケティング。森美術館(東京・六本木)での「六本木クロッシング2016展:僕の身体(からだ)、あなたの声」にも参加し、注目を集めている。同時に開催中の個展「ホイッスラー」の会場である山本現代(東京・白金高輪)にてインタビューを行い、2つの展示や自身の活動について話を聞いた。
発生から間もない東日本大震災の被災現場を取材し続け、記録を地域の未来に生かそうと、異例の展示方法を試みたリアス・アーク美術館(宮城・気仙沼)の常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」。同館の山内宏泰学芸員へのインタビューにて、被災現場写真に添えた長文のエピソードや「被災物」ストーリーの創作、そして自然との共存による「減災」について語ってもらった。今回は、リアス・アーク美術館のその他の活動について、また自身の考える学芸員やこれからの美術館のあるべき姿についてお届けする。
2013年4月にリアス・アーク美術館(宮城・気仙沼)でオープンした常設展「東日本大震災の記録と津波の災害史」。目黒区美術館でのサテライトとして、この常設展を編集した「気仙沼と、東日本大震災の記憶」展の開催に寄せて、リアス・アーク美術館の山内宏泰学芸員にインタビューを行った。当時の被災現場やこれからの美術館について語ってもらったなかから、自身も被災しながらも敢行した震災現場の取材、異例の展示方法を試みた震災の記録展、そして今後の災害対策についてお送りする。
ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下、アジカン)が、ニューアルバム『Wonder Future』を2015年5月にリリース、7月から全国30公演を巡るホールツアー「ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015 Wonder Future」を展開した。このステージセットとドローイングを担当したのが、思想家の内田樹(うちだ・たつる)の自宅兼道場「凱風館」を設計するなど、個性的な活動で知られる建築家・光嶋裕介だ。ミュージシャンと建築家がコラボに至った経緯、お互いのどこに惹かれ、どのようにステージをつくりあげていったのか。ライブという「総合芸術」の可能性について話を聞いた。
荒木悠は思春期をアメリカのナッシュビルで過ごし、近所にあるパルテノン神殿の原寸大のレプリカを見て育った。横浜美術館で2016年4月3日まで開催されていた「荒木悠展 複製神殿」では、ナッシュビルとギリシャの首都アテネにある「パルテノン神殿」をテーマにした新作を発表した。いま「複製」の時代に、荒木悠が見出す「真正」とはいったい何か? 作品のために実際に訪れた外国でのエピソードとともに、作品制作について語ってもらった。
静物や風景をひたすら描き続けたイタリアの画家、ジョルジョ・モランディの大規模な回顧展「ジョルジョ・モランディ─終わりなき変奏」が、東京ステーションギャラリーで開催されている。フォーヴィスムや未来派が興隆した20世紀初頭に、日常のモチーフを組み替えながら無数のイメージを生み出したモランディが目指したものとはなんだったのか。静物画の「ヴァリエーション」に焦点を当てた本展について、そしてモランディの画業について、東京ステーションギャラリー・担当学芸員の成相肇に聞いた。
地割れした大地や固結したマグマを思い起こさせる、素材のひび割れを特徴とした作品で知られるメキシコ生まれのアーティスト、ボスコ・ソディ。ソディは化学工学の知識を応用し、訪れた土地の地理的、文化的な条件を参照しながら、素材を確かめるように素手で作品を制作している。2015年9月、SCAI THE BATHHOUSE(東京・谷中)で開催された「Rhus Verniciflua」展のために来日したソディにインタビューし、作品制作について語ってもらった。
ポスト・インターネットの旗手として注目される、オーストリア出身のアーティスト、オリバー・ラリック。彼は、古典彫刻からアニメキャラクターまで、ありとあらゆるイメージを複製し、流転、変異させていく。この時代におけるイメージの問題に取り組む作家に話を聞いた。
オカルトなどの不可視な事象を手がかりとしてインスタレーション作品を制作する、美術家・久保ガエタン。2016年1月23日~3月13日に東京・千住で開催中の個展「記憶の遠近法」では、「お化け煙突(旧・千住火力発電所)」の歴史をテーマとした新作を展示している。作品や資料を通じて、かつて千住のシンボルだった「お化け煙突」にまつわる新たな物語を展開する久保に、作品について聞いた。
社会問題や歴史をテーマに、「忘却」された記憶を再構成した作品で知られるサム・デュラント。 15年ぶりの東京個展では、近代日本がテーマの新作が発表されました。 それらが現代に投げかけるものは何か、キュレーターの木村絵理子が作家に話を聞いた。
2016年1月9日〜2月7日、Maki Fine Arts(東京・神楽坂)にて、片山真妃の個展「キュリー夫人年表」が開催されています。「VOCA展2014」にも選出された片山は、特定の人物をモチーフとした抽象画などで知られます。個展に際し、作品や制作の背景について聞きました。
武蔵野美術大学と朝鮮大学校の2校は、東京都小平市小川町に塀一枚を隔てて並び建っています。2011年、武蔵野美術大学の学生の作品制作をきっかけにして、両校の学生たちを中心にした交流が始まりました。そして、2015年11月13日〜21日には、武蔵野美術大学の修了生および学生の3名と朝鮮大学校の学生2名の作品展「武蔵美×朝鮮大 突然、目の前がひらけて」を両校のキャンパスで開催。期間中、2会場の間にある塀に手作りの「橋」を架けたことでも話題となった同展について、出品作家5名(市川明子、鄭梨愛[チョン・リエ]、土屋美智子、灰原千晶、李晶玉[リ・チョンオギ])にインタビューを行いました。
急速に変化し続ける中国社会に潜む違和感を、映画のように構成された写真作品でとらえる陳維(チェン・ウェイ)。西洋の静物画や映画のような質感と構図による写真作品で、急変を遂げる中国社会に対して鋭敏な視線を投げかける作品を制作しています。2015年10月17日~11月28日、オオタファインアーツ(東京)にて開催した日本での初個展「ナイト・パリ」では、近年関心を寄せる「夜の都市空間」をテーマとした新作2点を含む6点を発表。個展を機に来日した作家に、作品制作の裏側や現代の中国について話を聞きました。
一見すると写真にしか見えない山口英紀の水墨画。古典絵画の手本の代わりに、写真をかたわらに置き、それを筆で模写する山口に、インタビューを行った
恵比寿のwaitingroomにて12月19日より個展「back is confidential space. Behind=Elevator」を開催する川内理香子にインタビューを行った。