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第23回

ここに瀬羅佐司馬がいた──ハンセン病患者・回復者の自画像をめぐって。吉國元が語る「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」(国立ハンセン病資料館)

美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第23回は、国立ハンセン病資料館で開催中の「絵ごころでつながる-多磨全生園絵画の100年」(~9月1日)を取り上げる。自身も美術家として絵を描き続けている同館学芸員の吉國元が、本展企画者そしてひとりの描き手としての視点から、長きにわたり国立療養所多磨全生園の入所者らが置かれてきた立場、そしてその入所者のひとりであった瀬羅佐司馬が描いた自画像について語ってくれた。

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平山郁夫は何を遺したのか? いまあらためてたどる、シルクロードの旅

平山郁夫シルクロード美術館で開館20周年記念展が開催中。画壇デビュー作《仏教伝来》と、その翌年に描かれた《天山南路 夜》の初期代表作が並んで展示されている。2作が揃ってみられる貴重な機会とともに、改めて平山郁夫の軌跡と遺されたものの意義を考える(写真の無断転載を禁じます)。

NEWS / REPORT

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第36回

WORLD REPORT「ニューヨーク」:ヘンリー・テイラー個展から考える アメリカでの人権をめぐる景色の変化

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年4月号の「ニューヨーク」は、ホイットニー美術館で開催されたヘンリー・テイラーの個展「ヘンリー・テイラー:Bサイド」を取り上げる。市場化される「DEI」が分岐点にある現在、そのアメリカにおける社会正義にどのような変化をもたらしているのか。本展から見える景色とは? 國上直子が論じる。

SERIES / WORLD REPORT

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レンゾ・ピアノ設計の富邦美術館(台北)開館レポート。こけら落としはLACMA企画のロダン展

レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップの設計による富邦美術館が、5月4日に台北市信義区にオープンした。ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)が企画したこけら落とし展「真の自然:ロダンと印象派の時代」やコレクション展が開催されている。

NEWS / REPORT

第8回

メディア・アーティスト、ルー・ヤン。その精神世界と、NFTとの緩やかな関わり方

3DCG、コンピュータ・ゲーム、モーションキャプチャーといったデジタル技術を駆使しながら、映像、インスタレーションなど多様な手法でアウトプットするメディア・アーティスト、ルー・ヤン(陸揚)。NFTアートの作品も複数発表しているが、そのすべてが外部のチームの全面協力を得て実現したものだという。作品イメージからはどこかギャップのある、民家をリノベーションした東京都内の新スタジオで、NFTとの緩やかな関わり方や、作品に投影する自身の哲学・精神世界について話を聞いた。

5月18日は「国際博物館の日」。常設展が無料公開される博物館・美術館をチェック

毎年5月18日は「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものだ。同日は国内においても各地の博物館・美術館が常設展の無料公開や関連イベントの実施が予定されているため、その一部をピックアップして紹介する。※予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。

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