東京都写真美術館で「今森光彦 にっぽんの里山」が開催へ

東京都写真美術館で、日本を代表する自然写真家・今森光彦の個展「今森光彦 にっぽんの里山」が開催される。会期は6月20日~9月29日。

朝霧の棚田 新潟県十日町市 2010 作家蔵

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で、日本を代表する自然写真家・今森光彦(1954〜)の個展「今森光彦 にっぽんの里山」が開催される。会期は6月20日~9月29日。

 今森は、滋賀県大津市生まれ。独学で写真を学び、世界の熱帯雨林や砂漠から、国内の自然環境まで、自然と人との関わりを美しい写真や映像、そして親しみやすい文章で伝え続けてきた。幼い頃から昆虫の生態や美しさに魅了され、世界中の昆虫を求めて取材活動を実施。1992年からは雑誌で「里山物語」の連載を開始した。

カタクリにやって来たギフチョウ 山形県鶴岡市 2010 作家蔵

 本展は、これまで今森が30年以上にわたり撮影してきた琵琶湖周辺から始まり、日本中の里山を取材するという新たなテーマのもと、約20年の歳月をかけて全国200ヶ所を撮影したなかから厳選した約190点を紹介するシリーズ最新展となる。「春夏秋冬」の4章で構成される会場では、今森の目線でとらえられた、自然と人との絶妙なバランスで生み出される「里山」の姿を目の当たりにすることができるだろう。

 また、写真作品に加えて今春撮り下ろしの「里山」最新映像作品も展示されるほか、会期中には関連イベントとして講演会やギャラリートークも実施予定となっている。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。

夏の柴胡畑 高知県越知町 2016 作家蔵
豊漁を祈る 三重県紀北町 2012 作家蔵
今森光彦 近影 撮影=今森元希

編集部

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