東京・恵比寿の東京都写真美術館で、日本を代表する自然写真家・今森光彦(1954〜)の個展「今森光彦 にっぽんの里山」が開催される。会期は6月20日~9月29日。
今森は、滋賀県大津市生まれ。独学で写真を学び、世界の熱帯雨林や砂漠から、国内の自然環境まで、自然と人との関わりを美しい写真や映像、そして親しみやすい文章で伝え続けてきた。幼い頃から昆虫の生態や美しさに魅了され、世界中の昆虫を求めて取材活動を実施。1992年からは雑誌で「里山物語」の連載を開始した。
本展は、これまで今森が30年以上にわたり撮影してきた琵琶湖周辺から始まり、日本中の里山を取材するという新たなテーマのもと、約20年の歳月をかけて全国200ヶ所を撮影したなかから厳選した約190点を紹介するシリーズ最新展となる。「春夏秋冬」の4章で構成される会場では、今森の目線でとらえられた、自然と人との絶妙なバランスで生み出される「里山」の姿を目の当たりにすることができるだろう。
また、写真作品に加えて今春撮り下ろしの「里山」最新映像作品も展示されるほか、会期中には関連イベントとして講演会やギャラリートークも実施予定となっている。詳細は公式ウェブサイトを確認してほしい。