5月14日にクリスティーズ・ニューヨークで開催されたオークションで、ポーラ美術館が、フェリックス・ゴンザレス=トレスの1992年のインスタレーション《Untitled (America #3)》を1360万ドル(約21億円)で落札した。
この作品は、キューバ系アメリカ人のコレクター、故ローザ・デ・ラ・クルスとその夫カルロスのコレクションから出品されたもので、天井から吊り下げられた一連の電球によって構成される。同じシリーズの作品は、2022年にパリのブルス・ドゥ・コメルス - ピノー・コレクションで開催されたトレスとロニ・ホーンの2人展でも紹介された。同展のレポート記事はこちら。
同作は、1200万ドルの最高予想落札価格に対して1150万ドルのハンマープライズで落札。2015年にクリスティーズ・ニューヨークのオークションで落札された、これまでトレスのオークションレコードである《Untitled (L.A.)》(1991)の770万ドルを上回り、トレスの新たな記録を樹立した。