映像、テキスト、水、構造物ー重層的な空間がおりなす体験とは。福尾匠評 大岩雄典「スローアクター」展

既製品や映像、ものなど、多彩な要素を組み合わせたインスタレーションをてがける大岩雄典が、東京・駒込倉庫にて、美術家で建築家の砂山太一企画による個展を開催した。2階建ての建物全体を用いて大岩の作品が配置された同展は、会場構成に建築家・奥泉理佐子も参加し、重層的な意味構造と空間体験を生み出している。本展について、フランス哲学、芸術学、映像論を専門とする福尾匠がレビューする。

REVIEW

戦後の著名人をモチーフに。横尾忠則展「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」がSCAI THE BATHHOUSEで開催

横尾忠則展「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催。本展は、マッカーサーやアンディ・ウォーホルなど、戦後の歴史上で存在感を放った著名人たちを題材にした作品群を中心に構成される。会期は5月31日〜7月6日。

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銃を取れ、想像せよ。キュンチョメが《完璧なドーナツをつくる》の上映と3日間限定の「平和学習ツアー Love and Guns」を開催

アートユニットのキュンチョメが、2018年に発表し話題を呼んだ映像作品《完璧なドーナツをつくる》。埼玉・東松山市の原爆の図 丸木美術館で、同作の上映が開催される(4月27日〜5月6日)。またそれにあわせ、同館とその近くにあるサバイバルゲームフィールドをめぐる3日間限定の「平和学習ツアー Love and Guns」が行なわれる(4月29日、5月3日、4日)。

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「本と美術は、同じ場所から生まれてきているんじゃないか」。佐藤直樹の公立美術館初個展が太田市美術館・図書館で開催へ

デザイナー/アートディレクターとして、多岐にわたる活動を行う佐藤直樹。そんな佐藤の公立美術館では初となる個展「本と美術の展覧会vol.3 佐藤直樹展:紙面・壁画・循環」が、群馬県の太田市美術館・図書館で開催される。会期は6月29日〜10月20日。

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「ゴッホ展」が上野の森美術館、兵庫県立美術館で開催へ。初期作から晩年の代表作まで約40点が集結

「ゴッホ展」が、上野の森美術館(10月11日~2020年1月13日)、兵庫県立美術館(2020年1月25日~3月29日)で開催されることがわかった。本展では、初期作から晩年の代表作まで約40点の作品で、フィンセント・ファン・ゴッホの短くも濃密な画業をたどる。

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第8回

「デスクトップ・リアリティ」という公共圏。シリーズ:蓮沼執太+松井茂 キャッチボール(8)

作曲の手法を軸とした作品制作や、出自の異なる音楽家からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」などの活動を展開する蓮沼執太と、詩人でメディア研究者の松井茂。全14回のシリーズ「蓮沼執太+松井茂 キャッチボール」では現在、ニューヨークが拠点の蓮沼と、岐阜を拠点とする松井の往復書簡をお届けする。第8回では、松井が「公共圏」の言葉を起点に、図書館の役割、永田康祐の作品《Sierra》、網守将平の楽曲「偶然の惑星」などを語る。毎週土・日更新。

第7回

ニューヨークで行う、1日限りの試み。シリーズ:蓮沼執太+松井茂 キャッチボール(7)

作曲の手法を軸とした作品制作や、出自の異なる音楽家からなるアンサンブル「蓮沼執太フィル」などの活動を展開する蓮沼執太と、詩人でメディア研究者の松井茂。全14回のシリーズ「蓮沼執太+松井茂 キャッチボール」では現在、ニューヨークが拠点の蓮沼と、岐阜を拠点とする松井の往復書簡をお届けする。第7回では、蓮沼が5月2日にニューヨークにて行う1日限りの展覧会「Someone’s public and private / Something’s public and private」について語る。毎週土・日更新。

第10回

シリーズ:これからの美術館を考える(10) 日本の美術館はコレクション情報をどう扱っていくべきか

昨年5月に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想。これを発端に美術手帖では「これからの日本の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探るシリーズを掲載してきた。第10回は、国立西洋美術館で学芸課情報資料室長を務める川口雅子が、美術館の根幹を成すコレクション情報の重要性と、その未来について提言する。

彫刻としての茶道。トム・サックス「ティーセレモニー」を東京オペラシティ アートギャラリーで体験する

ニューヨークを拠点に、国際的な活動を展開するアーティスト、トム・サックス。日本の美術館初個展となる「ティーセレモニー」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開幕した。「茶道」をテーマにした本展の見どころとは何か? トム・サックスの言葉とともにお届けする。

NEWS / REPORT

トム・サックスの個展が都内3ヶ所で開催中。茶の湯からスタジオの美学まで、どこで何が見られる?

手作り(ハンドメイド)の既成品(レディメイド)」をつくるアーティストとして知られるトム・サックス。その都内3ヶ所で同時開催の個展が、いよいよスタートした。東京オペラシティ アートギャラリー、小山登美夫ギャラリー、KOMAGOME 1-14 (東京スタデオ)の3会場の見どころとは?

NEWS / EXHIBITION

芸術作品を取り巻く「時間」をテーマに。企画展「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」が京都大学総合博物館で開催

京都大学総合博物館で、企画展「タイムライン 時間に触れるためのいくつかの方法」が開催される。本展には井田照一、大野綾子、加藤巧、𡈽方大、ミルク倉庫+ココナッツの5組が参加し、私たちと芸術作品のあいだにある時間と生について考える。会期は4月24日〜6月23日。

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