「ゴッホ展」が上野の森美術館、兵庫県立美術館で開催へ。初期作から晩年の代表作まで約40点が集結
「ゴッホ展」が、上野の森美術館(10月11日~2020年1月13日)、兵庫県立美術館(2020年1月25日~3月29日)で開催されることがわかった。本展では、初期作から晩年の代表作まで約40点の作品で、フィンセント・ファン・ゴッホの短くも濃密な画業をたどる。
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いまも世界中から愛される画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90)。その代表作のほとんどは、晩年のわずか数年間に描かれたものだということをご存知だろうか?
そんな短く劇的な画家生活に焦点を当て、「ゴッホはいかにしてゴッホになったのか」に迫る展覧会が、上野の森美術館と兵庫県立美術館で開催される。本展ではゴッホの作品約40点のほか、ゴッホに影響を与えた画家たちの作品約20点も展示される。
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ゴッホは1853年オランダに生まれ、画廊勤務や伝道師の仕事を経て、27歳の頃に画家になることを決意。81年から当時の芸術の中心地・ハーグで過ごし、親戚で画家のアントン・マウフェから絵画の手ほどきを受ける。
マウフェらは当時、ジャン=フランソワ・ミレーやテオドール・ルソーなどで知られる「バルビゾン派」に影響を受け、「ハーグ派」を形成。本展では、その「ハーグ派」に導かれた初期のゴッホによる素描や、農民のありのままの姿をモチーフとした《ジャガイモを食べる人々》(1885)などを紹介する。
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その後の86年、パリに渡ったゴッホ。同地ではカミーユ・ピサロやエドガー・ドガに加え、ポール・ゴーギャンやジョルジュ・スーラなど、後に「ポスト印象派」と呼ばれる若手の画家たちが頭角を現していた。ゴッホは彼らと交流し制作を共にするなかで、原色を用いた明るい色彩や、筆触を残す描き方を積極的に取り入れていく。
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本展では、メトロポリタン美術館所蔵の《糸杉》(1889)やワシントン・ナショナル・ギャラリーの《薔薇》(1890)などを展示。フランス・アルルやサン=レミの精神病療養所を転々とし、療養の傍らで描き続けた最晩年の傑作を見ることができる。
ゴッホをつくった「ハーグ派」と「印象派」に焦点を当て、どのように独自の画風が生まれたのかをたどる本展。初期から最晩年まで、ゴッホの短くも濃密な画業を堪能したい。
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