ベルギーのダンスカンパニー「Rosas」が来日。東京芸術劇場で音楽史上の傑作を表現

ベルギーのコンテンポラリー・ダンスカンパニー「Rosas」の来日公演が、池袋の東京芸術劇場で行われる。上映されるのは、音楽史上の傑作に着想を得たという新作だ。

本公演フライヤー

 1983年に振付家、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルを中心に、ベルギー・ブリュッセルで結成された4名の女性ダンサーによるダンスカンパニー「Rosas」(ローザス)。

 ケースマイケルは、ブリュッセルの舞台芸術学校「Mudra」とニューヨーク大学でダンスを学んだ。「Rosas」結成以降、音楽と身体運動の関係を徹底的に分析し構築する作品を次々と発表し、世界各地で高い評価を得てきた。これまでに取り上げた音楽は、バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、バルトーク、ライヒのほかインド古典音楽など多岐にわたる。

『我ら人生のただ中にあって / バッハ無伴奏チェロ組曲』より © Anne Van Aerschot

​ 劇作家、美術家、衣装デザイナーなど数々のアーティストとのコラボレーションも多く行ってきたRosas。95年には、PARTS舞台芸術学校(PARTS=Performing Arts Research and Training Studios)も設立し、若手アーティストの育成にも大きく寄与している。

 そんなRosasの来日公演が、池袋の東京芸術劇場で行われる。今回の公演ではモダン・ジャズの巨星、ジョン・コルトレーンによる『至上の愛』と、チェリストにとって聖典的作品ともいえるバッハの『無伴奏チェロ組曲』に着想を得たという新作を連続上演。「神への捧げもの」という深い思いが込められた音楽史上の傑作にRosasがどう挑むか、注目が高まる。

編集部

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