戦後の著名人をモチーフに。横尾忠則展「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」がSCAI THE BATHHOUSEで開催

横尾忠則展「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」が、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催。本展は、マッカーサーやアンディ・ウォーホルなど、戦後の歴史上で存在感を放った著名人たちを題材にした作品群を中心に構成される。会期は5月31日〜7月6日。

© Tadanori Yokoo Photo by Tomoki Imai

 時代性を鋭く切り取り、独自の観点から作品を生み出してきた横尾忠則。ビジュアルアートから文筆活動まで幅広く活躍する横尾は、美術史の知識や探究心から生まれるバリエーション豊かな作品群で、つねに国内外から注目を集めている。

 横尾は1936年生まれ。幼少期に戦争を体験したため、作品のなかにも進駐軍や空襲の飛行機など、端々に戦時の記憶や体験の断片がモチーフとして登場していた。戦後、歴史とともに成長し制作を行ってきた横尾にとって、日本の現代史は自身の制作歴とリンクしているともいえるだろう。

 今回、東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催される横尾の個展は「B29と原郷 -幼年期からウォーホールまで-」という意味深なタイトルがつけられ、マッカーサーやアンディ・ウォーホルなど、戦後の歴史上で存在感を放った著名人たちが題材となる。本展では、その作品群に「Y字路」シリーズから数点を組み合わせて展示。多層的な世界がつくり上げ、横尾の戦中戦後の文化的体験を回顧することを試みる。

編集部

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