「ヴィデオ・アートの父」の生涯を振り返る。ナム・ジュン・パイクの大回顧展がテート・モダンで開催中

1932年に韓国に生まれ、日本、ドイツ、アメリカでも活動していたヴィデオ・アートの開拓者であるナム・ジュン・パイク。その大規模な回顧展が、2020年2月9日までロンドンのテート・モダンで開催されている。初期の作品から大規模なテレビ・インスタレーションまで、200点以上の作品を通してパイクのキャリアをたどる。

NEWS / EXHIBITION

生と愛、死の本質を考え直す。野村佐紀子の公立美術館での初個展「“GO WEST”」が碧南市藤井達吉現代美術館で開催

男性のヌード写真を手がけ、その室内空間での姿をとらえる写真家・野村佐紀子にとって、初となる公立美術館での個展「“GO WEST”」が、12月21日〜2020年2月24日に愛知県の碧南市藤井達吉現代美術館で開催される。幼少期の野村が「西の空」に想像したもうひとつの場所に向かって、写真を通して巡ってゆくという内容。過去の代表作や本展のために碧南で撮り下ろした新作など、約290点の作品を展示する。

NEWS / PROMOTION

国宝《待庵》の修復過程を撮影。写真集『土壁と杮ー妙喜庵 待庵 書院及び茶室待庵保存修理の写真記録』をチェック

2018年6月に発生した大阪府北部地震の影響で、23年ぶりとなる土壁と杮葺屋根の修復が行われた国宝茶室《待庵》。写真家・田村尚子が撮影した《待庵》の修復過程の写真と、写真家・古川泰造による竣工後の写真で構成された写真集『土壁と杮ー妙喜庵 待庵 書院及び茶室待庵保存修理の写真記録』(ヴュッター公園)に注目が集まっている。

NEWS / HEADLINE

「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」展の開催を記念して。ファッションショーのほか「マームとジプシー」による舞台公演も

11月16日より清澄白河の東京都現代美術館で開催される、デザイナー・皆川明によるファッションブランド「ミナ ペルホネン」のものづくりを紹介する展覧会「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」。本展の開催を記念して、会期中、同ブランドのファッションショーや、「マームとジプシー」による舞台の上演が決定した。

NEWS / EXHIBITION

「Jアートコールセンター」から見えた限界と可能性。高山明に聞く

「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日〜10月14日)の閉幕直前に開設された高山明によるプロジェクト「Jアートコールセンター」。電凸攻撃による「表現の不自由展・その後」の展示中止を受け、アーティストらが電話対応するというこの取り組みからは何が見えたのか? 高山に話を聞いた。

INTERVIEW

もうひとつのヨコトリ「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020」が開催へ。障害の有無を超えて新たな表現を生み出す

障害を持つ人をはじめとする市民と、アーティストなど様々な分野のプロフェッショナルとの協働により新たな芸術表現を創造・発信する「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」が、「横浜トリエンナーレ」にあわせて開催される。2020年夏にはプレ会期が開始、本会期は2020年11月12日〜28日。

NEWS / EXHIBITION

特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」が2020年、東京国立博物館で開催へ。金堂壁画の模本・再現や仏像が集結

世界遺産・法隆寺に伝わる文化財を紹介する特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」が、東京国立博物館で開催される。本展は1949年に焼損した金堂壁画の模本や再現と、23年ぶりに東京で公開される国宝・百済観音を主に展観するもの。会期は2020年3月13日〜5月10日。

NEWS / EXHIBITION

女優でありミュシャ、ラリックのパトロン。「サラ・ベルナールの世界展」が渋谷区立松濤美術館で開催

フランス出身のサラ・ベルナールは、19世紀半ばから20世紀初頭にかけて女優として活動。またミュシャやラリックの才能をいち早く見出し、パトロンとしてその活動を庇護した。そんなベルナールの世界を紹介する「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展」が、渋谷区立松濤美術館で開催される。会期は12月7日〜2020年1月31日(展示替えあり)。

NEWS / EXHIBITION

「再評価」より前に考えたいこと。原田裕規評「80年代の美術4─前本彰子展」

1980年代に「超少女」のひとりとして注目を集めた前本彰子の個展が銀座のコバヤシ画廊で行われた。2018〜19年にかけ、日本の美術館では「1980年代の美術」をテーマとした展覧会が多数開催されたが、そこに登場することがなかった前本の作品。80年代をめぐる美術界の動きと前本の作品はいま、どのように見ることができるのか? 美術家の原田裕規が読み解く。

REVIEW