終わりなき店開き。小田原のどか評 カタルシスの岸辺「光光DEPO」

2017年の結成以来、若手美術家たちによる実験的な活動を展開してきたコレクティブ「カタルシスの岸辺」。「マテリアルショップ」を自称する彼らが昨年、東京・神宮前のEUKARYOTEで行った実店舗プロジェクト「光光DEPO」から見えたその本質とは何か? 小田原のどかがレビューする。

REVIEW

3DCG、粘土彫刻、そして自らの身体へ。gnck評 山内祥太「第二のテクスチュア(感触)」

アーティストの山内祥太は、VRや3DCGなどの映像技術と自身の身体イメージ、粘土彫刻を組み合わせながら独自の表現を展開してきた。新作個展「第二のテクスチュア(感触)」では、マンガ家・諸星大二郎の「カオカオ様が通る」から影響を受けて書き起こしたという、顔にまつわる短編物語をもとにしたインスタレーションを披露。作家の新展開を予感させた本展を、評論家のgnckがレビューする。

REVIEW

コロナ禍で展示機会を失ったアーティストを支援。日本橋界隈の6ヶ所でアートイベント「アート解放区 EATS日本橋」が開催へ

コロナ禍で展示機会を失ったアーティストを支援するために、株式会社タグボートがアートイベント「アート解放区 EATS日本橋」を開催。日本橋界隈の商業施設やオフィスのスペースの6ヶ所で、80名のアーティストによる約600点の作品を展示する予定だ。会期は3月19日~5月9日。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

第20回

平成の日本美術史⑤平成23年〜31年:「震災」の経験を伝えるために美術にできることとは?

雑誌『美術手帖』の貴重なバックナンバー記事を公開。2月は、現在開催中の「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)」展にあわせて、2019年6月号「平成の日本美術史 30年総覧」特集より、5名の執筆陣が平成美術を様々な切り口から分析したコラムを掲載する。

『週刊少年ジャンプ』の原画はアートになるのか。集英社・岡本正史が語る「マンガアート」事業のねらいとは?

『週刊少年ジャンプ』をはじめ、マンガ作品を掲載する媒体を数多く持つ株式会社集英社が、マンガ原画をアート作品のようにエディション化して販売する新事業「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」をスタートさせた。この「マンガアート」のプロジェクトを統括する集英社・デジタル事業部の岡本正史に、事業の狙いや展望を聞いた。

INTERVIEW

山城知佳子や松江泰治の個展も。東京都写真美術館が2021年度の展覧会スケジュールを発表

恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館が、2021年度の展覧会スケジュールを発表。山岳写真家として活躍する白川義員の写真展をはじめ、沖縄にルーツを持つ美術家・山城知佳子の公立美術館では初となる展覧会、そして世界各地の様々な土地を写し取る松江泰治の展覧会など、充実のラインナップとなっている。

NEWS / EXHIBITION

「政教分離」は文化政策・行政を萎縮させるか──孔子廟最高裁判決が文化芸術支援にもたらす影響

儒教の祖・孔子を祭る「孔子廟(びょう)」の用地を那覇市が無償で提供しているのは、政教分離の原則を定めた憲法に違反するとの判断を、最高裁が示した。政治と宗教の関わりについて、これまでに比べ厳格な判断を示したと言える。この判決は、今後の文化支援・文化行政にどのような影響を与えるのだろうか。

INSIGHT

青森県を「アート県/圏」に。「青森アートミュージアム5館連携」が目指す姿とは?

青森県内の5つの美術館とアートセンターが連携する初のプロジェクト「5館が五感を刺激する―AOMORI GOKAN」。その本格始動にあわせ、2月27日にはトークイベント「アート県/圏『青森』の挑戦!!」が開催された。各館の代表も参加したこのイベントで示された5館連携のポテンシャルとは?

NEWS / REPORT

PREMIUM

第19回

平成の日本美術史④平成20年〜22年:インターネットはアートと鑑賞者に何をもたらしたのか?

雑誌『美術手帖』の貴重なバックナンバー記事を公開。2月は、現在開催中の「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)」展にあわせて、2019年6月号「平成の日本美術史 30年総覧」特集より、5名の執筆陣が平成美術を様々な切り口から分析したコラムを掲載する。