アーティストの梅津庸一が主催する共同体・パープルームが、2013年の設立以来7年あまりにわたって活動の拠点としてきた神奈川・相模原の物件の取り壊しが決定した。これによりパープルームは同所から立ち退くことになる。
パープルームは現在、梅津庸一、安藤裕美、アラン、わきもとさき、シエニーチュアンによって構成。私塾「パープルーム予備校」や「パープルームギャラリー」の運営といった活動を通じて、美術活動と日常生活を同期させてきた。
主宰の梅津によると、来年中は同地で活動を継続することが可能だが、新たな物件が見つかり次第立ち退く予定だという。近隣の飲食店を含めてパープルームがこれまで関係を築いてきた相模原という土地に留まるかも未定となっている。
梅津によれば「メンバー全員が活動の継続を望んだ。パープルームの活動はこれからも継続する」としつつ「これまでの活動形態をどの程度維持するのかを含め、いまはなんとも言えないが、これからもパープルームの役割とは何かを考えながら試行錯誤していきたい」としている。
なお、パープルームギャラリーの今後の展覧会はすでにプログラムが決まっているものもあり、立ち退く直前まで実施する予定だという。