「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021」が9月開催へ。テーマは「ECHO(エコー)」

2013年に始まった「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」が今年、9回目の開催を迎える。昨年同様、9月開催となる今回のテーマは「ECHO(エコー)」だ。

榮榮&映里 シリーズ「即非京都」(2015–2021)より

 2013年より毎年、京都市内各所を舞台に開催されている写真に特化した芸術祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。その第9回となる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021」が9月18日〜10月17日の会期で開催される。

 KYOTOGRAPHIEはこれまで毎年春に開催されてきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響によって大幅に会期を変更。初の9月開催となった。今年も感染防止の観点から、秋の開幕となる。

ンガディ・スマート Metamorphosis 2020 © Ngadi Smart

 「ECHO(エコー)」をテーマに掲げる今回は、14のメインプログラムを京都文化博物館 別館や誉田屋源兵衛 竹院の間、ASPHODEL、両足院(建仁寺山内)など京都市内の複数会場で展開。メインプログラムの参加作家はアーウィン・オラフ、榮榮&映里(ロンロン& インリ)、MIROIRS – Manga meets CHANEL /Collaboration with 白井カイウ& 出水ぽすか、デイヴィッド・シュリグリー、インフェイ・リャン(梁莹菲)、Women Artists from the MEP Studio: New perspectives in film and photography from France、ンガディ・スマート、トーマ・デレーム、八木夕菜など。

アーウィン・オラフ Im Wald, Am Wasserfall 2020  ©︎ Erwin Olaf
© 白井カイウ・出水ぽすか/集英社
デイビッド・シュリグリー 無題 2019
インフェイ・リャン Beneath the Scars Part II , 4 2018 ©︎ Yingfei Liang
マルグリット・ボルノゼール Sans titre 「Moisson Rouge」シリーズより © Marguerite Bornhauser

 また、国内外5組のジャンルの違うアーティスト達による、東日本大震災に対するオマージュを展示する「Echo of 2011── 2011年から今へエコーする5つの展示」には、リシャール・コラス、四代田辺竹雲斎、片桐功敦、ダミアン・ジャレ&JR、小原一真が参加する。

リシャール・コラス 「5月が近づいていた、誰かがこのカオスのなかを歩いて来て、廃墟に鯉のぼりを掲げた。鯉は風をうけて膨らむ、孤独だが勇敢に。それはわたしたちにあるメッセージを投げかける。生きねばならない、呑み込まれた者たちの記憶が消えさることのないように、生きねばならない、と。」 ©︎ Richard Collasse
四代田辺竹雲斎 Connection サンフランシスコアジア美術館、2019
ダミアン・ジャレ&JR

 なおこのほかアソシエイテッドプログラムでは、アニエスベーによる写真展「LES DRÔLESSES by agnès b.」や、なら国際映画祭とコラボレーションした映画監督・河瀨直美セレクションの映像作品上映などを実施。例年行われている、写真家やキュレーターの発掘と支援を目的とした公募型アートフェスティバル「KG+」も同時期に開催される。

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