
会田誠とヨーゼフ・ボイスの切っても切れない関係性。「重要だけど批判せずにもいられない」
今年4月の豊田市美術館を皮切りに開催される「ボイス+パレルモ」展。この開催を機に、ヨーゼフ・ボイスを直接的に参照した作品を手がけたこともあるアーティスト・会田誠にインタビュー。ボイスという人物と会田の関係性とは? またボイスがいまなお与え続ける影響とは?

今年4月の豊田市美術館を皮切りに開催される「ボイス+パレルモ」展。この開催を機に、ヨーゼフ・ボイスを直接的に参照した作品を手がけたこともあるアーティスト・会田誠にインタビュー。ボイスという人物と会田の関係性とは? またボイスがいまなお与え続ける影響とは?

館長の住友文彦の退任が発表されたアーツ前橋。未定となっている後任の館長人事について、美術家の白川昌生らが呼びかけ人となり、前橋市に要望書を提出する。

アーティゾン美術館で5月29日〜9月10日に開催予定だった「クロード・モネ-風景への問いかけ」展が、日仏の新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、再度延期となった。変更後の会期は10月2日〜2022年1月10日。

今週スタートした展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

デジタルアーティスト・BeepleのNFT(非代替性トークン)に基づいた作品《Everydays - The First 5000 Days》が、クリスティーズのオンラインセールにて約6935万ドル(約75億円)で落札された。

新たなコマーシャルギャラリー「biscuit gallery(ビスケット・ギャラリー)」が3月12日、東京・渋谷にオープンした。オープニングを飾る展覧会「biscuit gallery Opening Exhibition」(3月12日〜3月28日)では、五十嵐大地、岡田佑里奈、清川漠、トモトシ、中澤ふくみ、森井沙季の6名の若手作家が展示を行う。

東京都現代美術館にて1999年より、日本の若手作家によるテーマ展として毎年開催される「MOTアニュアル」。第16回を迎える今回は「透明な力たち」をテーマに、バイオ・アートやソフトウェア・アート、インタラクティブ性や参加型を含むプロジェクトなど、社会や自然のなかの不可視なエネルギーをモチーフとする作品で構成。時代の一側面を切り取ってきた同企画の試みを、キュレーターの内海潤也がレビューする。

第4回
多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する、凸版印刷と美術手帖によるプロジェクト「サバイブのむすびめ」。トークイベントの第4回目に登場したのは、日本舞踊家で尾上流四代家元の尾上菊之丞。映像用の新作舞踊作品から花柳界のクラウドファンディングまで広く話を聞いた。モデレーターは事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖。

本展は、滋賀県・比叡山の中腹に位置するシェアスタジオ「山中suplex」にて2020年11〜12月に開催された。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鑑賞者を車から降ろさず、感染対策を徹底したドライブイン形式を採用。日没後のみに展開される車中からの鑑賞は、どのような目論見を備えているのか? 愛知県美術館学芸員・中村史子が論じる。

ファッション界の巨星、故カール・ラガーフェルドの個人コレクションが今年後半にサザビーズ・モナコで競売にかけられることがわかった。

明治神宮の創建100年を記念し、2020年3月から行われてきた「神宮の杜芸術祝祭」。その締めくくりとして、昨年7月から延期となっていた「気韻⽣動―平櫛⽥中と伝統を未来へ継ぐものたち」が開催される。会期は3月25日〜5月30日。

東日本大震災から10年、新型コロナウイルス流行から一年。今日の人間の身体は、目には見えない脅威に晒され揺らぎつづけている。福島出身のアーティスト・渡邉洵は、被災してもなお得られていないという3.11への実感を求め、身体を過剰に酷使するパフォーマンスを展開。その活動のなかで渡邉は、いかに自らの身体をとらえてきたのだろうか。渡邉の作品を追ってきたアーティストの布施琳太郎が訊く。

メトロポリタン美術館が、デジタルガレージCEOの林郁(はやし・かおる)から日本の工芸作品18点の寄贈を受けたことを発表した。伝統的な茶器から花器、大鉢、彫刻作品まで、様々な金属加工技術を使ってつくられたコレクションだ。

第3回
多様な文化芸術活動の収益力強化について考え議論する場を提供する、凸版印刷と美術手帖によるプロジェクト「サバイブのむすびめ」。トークイベントの第3回目に登場したのは、日本フィルハーモニー交響楽団(日本フィル)の山岸淳子。演奏会のコラボレーション相手として、落合陽一、WOWの名前が挙がった。モデレーターは事業構想大学院大学特任教授の青山忠靖。

アートフェア東京を運営する一般社団法人アート東京は、5年目となる「日本のアート産業に関する市場調査」を実施。約2万人を対象とした購入動向調査により、日本全体の美術品市場規模を2363億円と推計した。2019年から約8.4パーセントのマイナスとなる。

アメリカ・スミソニアン博物館に属する国立アメリカ歴史博物館が、アメリカで接種された最初の新型コロナウイルスのワクチンに関する資料をコレクションに追加した。

本展は、デザイナー/研究者のミンディ・セウとニューミュージアムの共同によって開催されているオンライン展覧会。1990年以降のサイバーフェミニズムのプロジェクト、ソース、参考文献をひとつのサイト上に収集・引用し、展示する。昨今のオンライン展覧会・アーカイヴにおいて、われわれはどのような態度が必要とされるのか。本展を通し、アーティストの布施琳太郎が論じる。

中堅アーティストを対象に、2018年度から行われている現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」の第3回では、写真家・志賀理江子とアーティスト・竹内公太が選出された。その受賞理由について、6名の選考委員に聞いた。

「投票」を軸とする広範なリサーチをもとに、表象や制度をめぐる政治性を考察してきた良知暁。その約10年ぶりとなる個展がspace dikeにて開催された。ある一節を起点とした本展の試みを、キュレーターの飯岡陸がひもとく。

NFT(非代替性トークン)に基づいたクリプトアートにフォーカスした世界初となる大規模な展覧会「Virtual Niche - Have you ever seen memes in the mirror?」が、中国・北京のUCCA Labで開催される。デジタルアーティスト・Beepleをはじめとする30人のアーティストによる60点以上のクリプトアート作品を展示し、クリプトアートへの理解を深めることを目指している。会期は3月26日〜4月4日。