
第101回
死者と生者が紡ぐ〈後美術〉劇。 椹木野衣が見た、冨田勲の追悼公演
今年5月に急逝した作曲家の冨田勲の追悼特別公演が行われ、生前は完成に至らなかった『ドクター・コッペリウス』が発表された。オーケストラ、シンセサイザー、バレエと3DCGを用い、冨田と初音ミクがコラボレーションした本作を、椹木野衣がレビューする。

第101回
今年5月に急逝した作曲家の冨田勲の追悼特別公演が行われ、生前は完成に至らなかった『ドクター・コッペリウス』が発表された。オーケストラ、シンセサイザー、バレエと3DCGを用い、冨田と初音ミクがコラボレーションした本作を、椹木野衣がレビューする。

年々その数を増す芸術祭や国際展(トリエンナーレ、ビエンナーレ)。2017年も数々の芸術祭が開催されるが、ここではそのなかから、編集部が選んだ特に注目したいものを5つに絞って会期順に紹介。ぜひ旅行の計画に役立ててほしい。

いよいよ2017年の幕が開けた。昨年は東京都美術館で開催された「若冲展」が大きな話題をさらったが、今年も各美術館では注目の展覧会が目白押しだ。そのなかから編集部がセレクトした、特に注目したい展覧会を会期順で5つご紹介する。

数多く開催された2016年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらうこの企画。最後に特別版として、『美術手帖』編集長・岩渕貞哉編をお届けする。

数多く開催された2016年の展覧会のなかから、3名の有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は東京都現代美術館学芸員・藪前知子編をお届けする。

北京の故宮博物院が、2022年までに香港の西九龍文化地区(West Kowloon Cultural District)に分館を設立すると『The Art Newspaper』紙が伝えた。香港政府と故宮博物院の間で12月23日に合意のサインが交わされたという。

数多く開催された2016年の展覧会のなかから、3名の有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は美術家・美術批評家の黒瀬陽平編をお届けする。

2014年開廊のKEN NAKAHASHI(東京・新宿)では、人間のあり方を見つめた絵画、写真、立体作品など、国内外の若手作家による多彩なジャンルの作品を紹介してきた。代表を務めるのは、金融機関勤務を経てギャラリストへと転身した中橋健一。そのきっかけとなった大きな出来事と現在、今後の展開について話を聞いた。

数多く開催された2016年の展覧会のなかから、3名の有識者にそれぞれもっとも印象に残った展覧会を3つ選んでもらった。今回は美術評論家の清水穣編をお届けする。

アール・ヌーヴォーを代表するチェコの芸術家、アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)の大規模な展覧会「ミュシャ展」が、国立新美術館(東京・六本木)で開催される。会期は2017年3月8日〜6月5日。

20世紀におけるもっとも重要な写真家の一人、ロバート・メイプルソープの作品約90点が、シャネル・ネクサス・ホールで2017年3月14日より4月9日まで、一堂に展覧される。日本でメイプルソープの多彩な作品群が網羅的に紹介されるのは2002年以来、15年ぶりのことだ。

11月19日にホテルアンテルーム京都で開幕した「CAF賞選抜展」。同展には、これまで過去3回にわたって開催された「CAF賞」の受賞者の中から、現代美術家・名和晃平が厳選した若手アーティスト16人が名を連ねている。ここではその中で、特に注目したいアーティスト6人をピックアップし、全3回にわたって紹介。それぞれのバックグラウンドや作品に込めた思いなどを掘り下げていく。第3弾は第3回CAF賞(2016年)で最優秀賞の表良樹と、同年優秀賞・名和晃平賞の井田幸昌。

2016年がいよいよ幕を閉じようとしている。今年も数多くの展覧会が開催されたが、ここではそのなかから美術館・博物館で行われた展覧会の入場者数TOP20をご紹介する。※対象展覧会は2016年1月1日〜12月31日の期間に開催されたもので、2015年から会期がまたいでいるものも含む。12月23日現在で回答がなかったもの、ウェブサイト公開不可のもの、入場者数を公表していないものは含まない。またジャンルは美術、あるいはそれに準ずるものに限る。

独自の細密画法で超絶技巧的な絵画を制作する池田学の個展「池田学展 The Pen─凝縮の宇宙─」が、佐賀県立美術館にて開催される。1日に描けるのは握りこぶし大ほどだという、ペンで描かれた想像力あふれる作品の数々を公開する。会期は1月20日〜3月20日。

2017年8月6日から10月1日まで、57日間にわたって開催される札幌国際芸術祭2017(Sapporo International Art Festival 2017 略称:SIAF2017)の記者会見が東京で開催。ゲストディレクターの音楽家・大友良英が登壇し、参加アーティストとプログラムの一部が発表された。

青森の十和田市現代美術館は、2017年3月11日より「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」展を開催すると発表した。同展では、アーティスト・村上隆が所有する現代陶芸作品を中心に、約300点が展示される。

第16回
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年1月号では、イタリア20世紀美術の展開を参照しながら、イタリア現代美術を代表するアーティストのひとり、ルチオ・フォンタナの活動を追う、谷藤史彦の『ルチオ・フォンタナとイタリア20世紀美術─伝統性と革新性をめぐって』を取り上げた。

11月19日にホテルアンテルーム京都で開幕した「CAF賞選抜展」。同展には、これまで過去3回にわたって開催された「CAF賞」の受賞者の中から、現代美術家・名和晃平が厳選した若手アーティスト16人が名を連ねている。なかでも、特に注目したいアーティスト6人をピックアップし、全3回にわたって紹介。それぞれのバックグラウンドや作品に込めた思いなどを掘り下げていく。第2弾は第2回CAF賞(2015年)で最優秀賞のジダーノワ・アリーナと、同年名和晃平賞の星野夏来。

第11回
アーティストのミヤギフトシによるブックレビュー連載。第11回では、東京の「基地の町」福生市を舞台とする村上龍の『限りなく透明に近いブルー』を取り上げ、過ぎた時代に東京と沖縄を生きた人々に思いを馳せます。

クラーナハの絵画、なかでも女性像は、20世紀美術の巨匠であるピカソやデュシャン、そして作家・澁澤龍彦など、多くのアーティストを魅了し、インスピレーションをもたらしてきた。その魅力と独自性の源を探る。