同紙によると、故宮博物院は4億5000万ドル(約528億円)の寄付を香港最大の慈善事業団体である「香港ジョッキークラブ」から募る予定であり、建物は今年日本で「グッドデザイン・フェロー」を受賞した香港人建築家のロッコ・イムがデザイン。北京とは異なり、現代的な建築になるという。
現在、中国政府は文化財の海外への貸し出しに最大3か月という時間制限を設けているが、今回の合意によって香港の分館は特別待遇として、より長期にわたる貸し出しが可能になるのではないか、としている。
なお、故宮分館が開館する西九龍文化地区は、香港最大の現代美術館となる「M+」が2019年に開館予定であり、香港アートシーンの新たな中心地になることは間違いないだろう。