北京の故宮博物院、
2022年までに香港に分館開館へ

北京の故宮博物院が、2022年までに香港の西九龍文化地区(West Kowloon Cultural District)に分館を設立すると『The Art Newspaper』紙が伝えた。香港政府と故宮博物院の間で12月23日に合意のサインが交わされたという。

故宮博物院 出典:ウィキメディアコモンズ

 同紙によると、故宮博物院は4億5000万ドル(約528億円)の寄付を香港最大の慈善事業団体である「香港ジョッキークラブ」から募る予定であり、建物は今年日本で「グッドデザイン・フェロー」を受賞した香港人建築家のロッコ・イムがデザイン。北京とは異なり、現代的な建築になるという。

 現在、中国政府は文化財の海外への貸し出しに最大3か月という時間制限を設けているが、今回の合意によって香港の分館は特別待遇として、より長期にわたる貸し出しが可能になるのではないか、としている。

 なお、故宮分館が開館する西九龍文化地区は、香港最大の現代美術館となる「M+」が2019年に開館予定であり、香港アートシーンの新たな中心地になることは間違いないだろう。

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