
第56回
「生活と芸術の二本の糸はいつもしっかりと絡んでいるんです」。ロングインタビュー:塩見允枝子
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された塩見允枝子のインタビューを掲載。音楽、美術、パフォーマンスといったジャンルを超えて表現に試みてきた作家に話を聞いた。

第56回
2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された塩見允枝子のインタビューを掲載。音楽、美術、パフォーマンスといったジャンルを超えて表現に試みてきた作家に話を聞いた。

アートと音楽の交差点で活動し、多様な作品を発表してきたクリスチャン・マークレーの日本国内初となる大規模個展「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」が、東京都現代美術館でスタートした。「翻訳」行為に焦点を当てる本展の見どころを、マークレーの言葉とともにお届けする。

寒川裕人による日本拠点のアーティストスタジオ「EUGENE STUDIO(ユージーン・スタジオ)」の初個展「ユージーン・スタジオ 新しい海 After the rainbow」が東京・清澄白河の東京都現代美術館で開幕した。

染色家/アーティストの柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう)の作品を、絵本原画や染色作品を通じて見つめる展覧会「柚木沙弥郎 life・LIFE」が東京・立川のPLAY! MUSEUMで開幕。そのハイライトをレポートする。

世田谷にあった静嘉堂文庫美術館が、静嘉堂創設130周年および静嘉堂文庫美術館開館30周年にあたる2022年、東京・丸の内の明治生命館1階で新たなスタートを切る。開館日は10月1日を予定。

今週開幕する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。

ハビア・カジェハやジェームス・ジャービス、中村哲也、空山基、田名網敬一など10名の現代アーティストが世界的に愛されるキャラクター・ミッキーマウスを独自の表現で解釈した作品を紹介する展覧会「Mickey Mouse Now and Future」が、渋谷PARCO 4階にある「PARCO MUSEUM TOKYO」でスタートした。

フランスのジュエリーメゾン「CHAUMET(ショーメ)」が、横浜の三溪園で日本の名匠3人とコラボレーションした展覧会「フランスと日本文化の Conversation―ショーメのサヴォワールフェールと日本の名匠3人の対話」を開催。同展のハイライトを開催に先んじてレポートする。

来年、東京と愛知で大規模個展を控えるゲルハルト・リヒター。その抽象作品のみを集めた個展「Abstrakt」が、エスパス ルイ・ヴィトン大阪で開幕した。フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する18点のリヒター作品を見ることができる。

NFTを活用したオープンメタバース上の文化都市「メタトーキョー」(MetaTokyo)に、ジェネラティブアートにフォーカスをしたポップアップミュージアム「SPACE by MetaTokyo」がオープンする。クリエイティブコーダー・takawo shunsukeによる「Generativemasks」などのNFTアートプロジェクトが展示される。

「彫刻のような椅子」と称される椅子をはじめ、美しい家具をデザインしたことで知られるフィン・ユール。その仕事とともに、デンマーク・デザインの歴史と背景を紹介する展覧会「フィン・ユールとデンマークの椅子」が、東京都美術館で開催される。

東京都美術館の展覧会シリーズ「上野アーティストプロジェクト」の第5弾として、「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」が始まった。本展では、戦前から現代まで世代の異なる6名の女性作家を紹介することで、表現と日々生きることの関係を問う。会期は11月17日~2022年1月6日。

フランス・リモージュの磁器を代表するブランド「BERNARDAUD(ベルナルド)」が、ジェフ・クーンズとコラボレーション。クーンズの代表作のひとつ《バルーンドッグ》が、磁器で忠実に再現された。

女性表現者の自由研究会は、11月28日、12月5日の2日間にわたってオンラインシンポジウム「女性と性表現―表現者・ファンの視点から―」を開催すると発表した。「女性表現者の性表現」などテーマに議論するという。

11月14日に閉幕した中国本土最大級のアートフェア「ウェストバンド・アート&デザイン」。18ヶ国の45都市から120余りのギャラリーが集まり、さらに新しい会場が加わった今年のフェアの様子を、上海在住の現代美術キュレーター・金澤韻がレポートする。

ニューヨークの不動産開発者および投資家であるハリー&リンダ・マックロー夫妻のコレクションから35点の作品が出品され、11月15日にサザビーズ・ニューヨークで開催されたシングルコレクションセールが約6億7610万ドル(約776億6400万円)の落札総額を達成した。落札率は100パーセント。

国内最大級の学生向けアートコンペ「CAF賞2021入選作品展」が、11月24日~11月28日に東京・代官山のヒルサイドフォーラムで開催される。絵画、彫刻、映像、パフォーマンス、インスタレーションなど12組のファイナリストによる入選作品を展示し最終審査を実施。各賞の受賞者が展覧会最終日に発表される。

JR東日本は山手線・上野駅の公園口改札内連絡通路において、「山手線を美術館にする」というプロジェクト「YAMANOTE LINE MUSEUM」をスタートさせた。展示のみならず作品購入もできるこの取り組みはなぜ生まれたのか?

ドイツ・ケルンのルートヴィヒ美術館。そのコレクション152点が来日する展覧会「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡—市民が創った珠玉のコレクション」が、国立新美術館と京都国立近代美術館で開催される。

東京都美術館で開催された「Walls & Bridges」展は、東勝吉、増山たづ子、シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田、ズビニェク・セカル、ジョナス・メカスという異なる背景をもつ5人の想像と創造の軌跡を、「記憶」をキーワードにたどるものだった。既存の枠組みにとらわれず、つくられたものに真摯に向き合うことで何が見えてくるのか。アール・ブリュットやアウトサイダー・アートを専門にする、東京都渋谷公園通りギャラリー学芸員・佐藤真実子がレビューする。