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第62回

WORLD REPORT「サンパウロ」:リナ・ボ・バルディの構想を受け継ぐサンパウロ美術館新館がオープン

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「サンパウロ」では、今年3月末に新館がオープンしたサンパウロ美術館(MASP)の「ピエトロ・マリア・バルディ館」のこけら落とし展「MASPに関する5つのエッセイ」を取り上げる。このユニークな美術館建築の成り立ちとも絡み合う本展の様子について、写真家・仁尾帯刀が論じる。

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第61回

WORLD REPORT「グダニスク」:ポーランドの人々の心をとらえたある日本人銅版画家の「詩」的感性

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「グダニスク」では、今春開催された日本人版画家・大矢雅章の個展「大矢雅章:ミステリーズ・オブ・ネイチャー」展を取り上げる。親日国として知られ、木版画の人気も高いポーランドで開催された同展は、なぜ現地の人々を惹きつけたのか? インディペンデント・リサーチャーの光山清子が考察する。

人のかたちをした「世界」を描く。『美術手帖』2025年10月号は、「加藤泉」特集

『美術手帖』2025年10月号「加藤泉」特集が9月5日に発売される。本特集では、画家・加藤泉が作品に「人がた」のイメージを登場させる背景を探りながら、「作品制作の方法論」と「制作以外の側面」の両方から作家の人物像を深堀りしていく。また特別記事では、岐阜県現代陶芸美術館で開催中の伊藤慶二の大規模個展「祈・これから」展を、アーティスト・インタビューでは、クリスティーン・サン・キムを取り上げる。

NEWS / HEADLINE

第37回

いま、あるべき美術館の姿とは? 1981年11月号特集「私たちの美術館」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。アーティストの原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、1981年11月号特集「私たちの美術館」をお届けする。

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第60回

WORLD REPORT「ベルリン」:外の人間だからこそ、見えてくるもの。移民が描く、社会のヴォイド

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ベルリン」では、クンストヴェルケ現代美術センターで開催されたスン・テウ「1992, 2025」展と、グロピウス・バウで開催されたヴァギナル・デイヴィス「すばらしいプロダクト」展を取り上げる。移民としてこの土地に移り住んだ2人の女性アーティストに焦点を当て、河内秀子が社会のヴォイドについて考察する。

と〈とも〉に半島へ 椹木野衣評「SIDE COREとともに『能登半島に行く』」「SIDE COREとともに『野焼き』」

石川にある金沢21世紀美術館が主催する「AIR KANAZAWA」に招聘されているSIDE COREが、同アーティスト・イン・レジデンスの成果報告プログラムとして開催した「SIDE COREとともに『 能登半島に行く』」「SIDE COREとともに『野焼き』」を美術批評家・椹木野衣が評する。能登半島で経験したビジティングプログラムを発端に生まれた「つながり」について椹木が考察する。

REVIEW

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第59回

WORLD REPORT「ロンドン/リーズ」:病床から社会の内なる害悪に警鐘を鳴らす。家族の歴史とつながる鋳造の記憶

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ロンドン/リーズ」では、ホワイトチャペル・ギャラリーで開催された「ドナルド・ロドニー: 内なる害悪」展と、リーズ・アートギャラリーで開催された「カランジット・パネサー: 炉の果実」展を取り上げる。英国内の異なる2つのエリアにて、個展が開催されたそれぞれのアーティストが表現するメッセージを、橘匡子が読み解く。