明治から大正にかけて活躍し、31歳の若さでこの世を去った日本画家・今村紫紅(1880〜1916)。その短い生涯のなかで、日本画に新たな造形的・色彩的可能性を切り開いた紫紅の仕事を包括的に紹介する展覧会「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」が、横浜美術館で開催される。会期は4月25日〜6月28日。
本展は、1984年に山種美術館で開催された回顧展以来、約40年ぶりとなる大規模な紫紅展であり、公立美術館での開催は初めてとなる。
伝統と革新のあいだで生まれた独自の日本画
今村紫紅は、平安時代から続く伝統的なやまと絵を学び、若くして歴史画において高い技量を示した。琳派の俵屋宗達などの自由闊達な絵に刺激を受け、さらに南画(中国・江南地方の絵画に影響を受けて江戸後期に栄えた山水画)や、西欧の印象派などの新しい表現も取り入れて、風景画に強烈な個性を発揮した。《熱国之巻》や《近江八景》(いずれも国指定重要文化財)に代表される、思い切った筆づかいと構図、明るい色が特徴だ。
本展では、上記の国指定重要文化財を含む紫紅の代表作、約180点を展示。画業を4章構成でたどり、その試行錯誤と到達点を多角的に検証する。
注目されるのは、個人所蔵作品約40点が初公開される点だ。これまで限られた機会でしか紹介されてこなかった作品群を通して、「夭折の天才」というイメージを超え、紫紅の実像に迫る機会となるだろう。
音声ガイドは向井理
本展の音声ガイドのナビゲーターは、横浜出身の俳優・向井理が務める。また、展覧会にあわせてオリジナルグッズの展開も予定されている。
このたび、「没後110年 日本画の革命児 今村紫紅」の音声ガイドナビゲーターを務めさせていただきます、向井理です。今回は私が生まれ育った横浜での開催にご縁を感じています。また、横浜美術館は2011年のヨコハマトリエンナーレでも取材させていただきました。震災後の混乱していた時期に当時の総合ディレクターの方と対談させていただき感銘を受けたことを覚えています。国内外の文化に触れる最前線であり続けてきた港町、横浜。紫紅を育んだこの街の空気感も感じながら、ぜひ紫紅の世界を存分に味わってください。──向井理(プレスリリースより)























