2月21日、東京・有明の毎日オークション本社にて、「岩田家旧蔵特別コレクション」と題されたオークションが開催される。
本オークションは、明治・大正期より蒐集されてきた美術品約306点を一般に公開・競売するもので、茶道具や古陶磁、重要美術品を含む幅広いジャンルの品々が出品される。
岩田家は、尾州銀行や紡績・貿易等の事業を通じて地域産業を牽引してきた実業家一族。岩田家隆盛の礎を築いた岩田惣三郎は、明治維新後の激動期に尾州銀行をはじめ、紡績、貿易会社など数々の事業を興し、地域産業の発展を牽引した先駆的実業家だった。今回のコレクションを築き上げた岩田宗次郎は惣三郎の次男。
当人も先代の有した先見性・開拓精神を色濃く受け継ぎ、大日本紡績株式会社(現ユニチカ株式会社の前身)会長、岩田商事株式会社専務取締役、尾州銀行取締役、甲子興業・長崎紡織ほか多数企業の取締役など要職を歴任。同時に、惣三郎と同じく浄土真宗に深く帰依し、教育事業をはじめとする真宗大谷派の各種社会事業に貢献した。こうした企業経営、社会事業の重責の傍らで、宗次郎は多可夫人とともに茶の湯と古典への造詣を次第に深め、高い見識のもと数々の美術品を蒐集した。


- 1
- 2


























