劇作家・市原佐都子による初の展覧会。SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 市原佐都子「肉の上を粘菌は通った」が開催

札幌文化芸術交流センター(SCARTS)は、北海道大学CoSTEPとの協働によるアート&サイエンスプロジェクトの一環として、劇作家/演出家の市原佐都子による新作インスタレーション展「肉の上を粘菌は通った」を開催する。

 札幌文化芸術交流センター(SCARTS)は、北海道大学CoSTEPとの協働によるアート&サイエンスプロジェクトの一環として、劇作家/演出家の市原佐都子による新作インスタレーション展「肉の上を粘菌は通った」を開催する。会期は1月31日〜2月11日。

 SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクトとは、札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEPが共同し、若い世代のアートとサイエンスに対する探究心や感性を養うことを目的としたプロジェクト。社会的に関心の高い科学的トピックから設定されたテーマを出発点として、アーティストが自身の関心領域に引き付けリサーチを重ね、表現に結びつけることを目的に、トークイベントやワークショップ、成果発表会を実施している。

 本展は、将来の妊娠・出産を考慮に入れ、現在の健康状態を確認したり生活習慣の見直しを行ったりすることで、ライフステージやライフプランに応じた健康づくりの考え方を表す言葉「プレコンセプションケア」がテーマ。本テーマをもとに個展を行うのは、劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督として国内外で活躍する市原佐都子だ。

北海道大学の研究室にて顕微鏡で原生生物を観察する市原佐都子

 市原は2011年より劇団Q始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。11年に戯曲『虫』で第11回AAF戯曲賞受賞。19年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』を「あいちトリエンナーレ2019」で初演。同作で第64回岸田國士戯曲賞を受賞した。21年にはノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間ほかにて上演。23年には『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)で初演した。

 市原は「プレコンセプションケア」から着想を得て、人間の生殖活動を問い直すモノローグを書き下ろし、リサーチで出合った「粘菌」や「AI」をモチーフに作品を制作。制作にあたっては、北海道大学研究者からのアドバイスのほか、自ら開発したAIと共に作品制作を行うアーティスト・岸裕真を協働制作者に迎えて、インスタレーション作品を展開する。アート・科学・テクノロジーの多層的連携がどのように結実するのか、注目だ。

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