世界最大級の美術館として知られるアメリカのメトロポリタン美術館と、東京・原宿のコンセプトストアV.A.によるコラボレーションアイテムが、1月16日より発売される。
本企画は、メトロポリタン美術館が所蔵する膨大な文化資産を、現代のライフスタイルに接続する試みのひとつとして位置づけられるものだ。1870年の創設以来、5000年以上にわたる人類の文化遺産を収集・展示してきた同館は、近年、美術館のアイデンティティを多様なかたちで社会に開く動きを強めている。
今回のコレクションでは、メトロポリタン美術館を象徴するロゴを前面に配し、過度な装飾を排したシンプルなデザインを採用。アパレルには、アメリカンスポーツウェアブランド「Champion」の定番である「REVERSE WEAVE®」が用いられ、フーディやスウェット、Tシャツといった日常着としての実用性が重視されている。
美術館という制度が内包する権威性や歴史性を、グラフィックとしてではなく「ロゴ」という抽象度の高い記号に還元することで、着用者の日常に自然に入り込む設計となっている点が特徴的だ。


「美術館を着る」という選択肢
美術館の所蔵品そのものではなく、館の存在を象徴するロゴを用いたプロダクトは、鑑賞体験の延長線上にある「所有」や「身につける」という行為を通じて、アートとの関係性を更新する。こうした取り組みは、ミュージアムショップの枠を超え、文化機関がどのように現代社会と接続するかを考えるうえでも示唆的だろう。
V.A.という場を通じて展開される本コレクションは、美術館とファッション、そして都市文化の交点を映し出すひとつの事例として位置づけられる。
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