長野県・小布施町の北斎館にて、葛飾北斎が描いた「龍」と「鳳凰」に焦点を当てた企画展 「北斎を魅了した天舞う瑞獣 〜龍・鳳凰〜」が、1月24日〜3月29日の会期で開催される。
瑞獣とは古来、めでたいことの兆しとして現れる神獣を指す。本展は北斎が繰り返し取り上げた伝説的なモチーフの内面に迫る試みだ。
北斎は写実的な自然描写のみならず、想像の世界を視覚化する力にも卓越していた。本展では、彼の多彩な作品から「龍」と「鳳凰」に関わる絵画・肉筆画・版画が一堂に会する。なかでも注目は、北斎最晩年の肉筆掛軸《富士越龍》。天高く舞い上がる龍と富士の霊峰が織りなすダイナミックな構図は、北斎の鋭い観察眼と豊かな想像力が結実した傑作として知られている。

いっぽう「鳳凰」については、北斎と小布施をつなぐ資料として、岩松院の天井絵のために北斎が描いた肉筆の下絵が紹介。晩年の北斎を知るうえで貴重な資料だ。

本展を通じて、北斎がどのように神話的存在を視覚化し、画業の後期においてどのような表現の深化を遂げたかをたどることができるだろう。
北斎と伝統工芸──新作コラボレーションも
なお本展では、北斎作品にインスピレーションを受けた伝統工芸作家による特別制作作品の展示も見どころのひとつだ。伝統工芸作家・職人たちが本展のために、北斎作品をモチーフにした特別作品を制作。また北斎の晩年の傑作である東町祭屋台天井絵「龍」「鳳凰」をもとにした、伝統工芸の技が光る作品も特別展示される。これらは会場で購入することも可能だ。























