「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」、名古屋市長が《平和の少女像》の撤去を要請
8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」。その出展作家である「表現の不自由展・その後」の展示作品のひとつ《平和の少女像》に対し、名古屋市長・河村たかしが展示の中止と撤去を要請した。これに対し、同芸術祭の芸術監督・津田大介は、行政の過剰な介入は「検閲」に当たると反論している。
8月1日に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」。その出展作家である「表現の不自由展・その後」の展示作品のひとつ《平和の少女像》に対し、名古屋市長・河村たかしが展示の中止と撤去を要請した。これに対し、同芸術祭の芸術監督・津田大介は、行政の過剰な介入は「検閲」に当たると反論している。
1980年代半ばに注目を集めた新進の若手女性作家「超少女」のひとり、田嶋悦子。大規模な陶のインスタレーションや、陶とガラスを組み合わせた立体作品を手がけてきた作家の90年代から現在までの軌跡をたどる個展「田嶋悦子 花咲きぬ」が、石川県能登島ガラス美術館で開催中だ。会期は7月13日~9月29日。
国内外から90組以上のアーティストが参加する芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が開幕した。愛知芸術文化センターを中心に、新たな会場を含む名古屋・豊田エリアで展開される今回。ジャーナリスト・津田大介が芸術監督を務める意味は、どのように芸術祭のなかで発揮されたのか? そのなかから一部を会場別にピックアップして紹介する。
アメリカとメキシコの国境に設置されている1000キロを超えるフェンス。そこに、建築事務所「Rael San Fratello」を率いるロナルド・ラエルとバージニア・サン・フラテッロが、国境フェンスをまたぐプロジェクト「シーソーの壁」を出現させた。
チェコ出身のふたりの版画家、アルフォンス・ミュシャとエミール・オルリク。ジャポニズムの時代に出発した両者の作品に光を当て、グラフィックを舞台に展開した東西の影響関係を検証する展覧会「ミュシャと日本、日本とオルリク」が、千葉市美術館で開催される。会期は9月7日〜10月20日。
名古屋の港まちを舞台に、今年で4回目を迎えるフェスティバル「アッセンブリッジ・ナゴヤ」が今年も開催される。同フェスティバルは音楽とアートの2つを柱に、公演や展示に加えてワークショップや公募によるレジデンス・プログラムなど多彩なプログラムを開催。会期は9月7日〜11月10日。
渋谷を舞台に、森山大道をはじめ山田智和や若手クリエイターが参加するアート・プロジェクト「SHIBUYA / 森山大道 / NEXT GEN」がスタート。「STREET」「UNDERGROUND」「公募作品展」の3展からなる同プロジェクトの見どころをお届けする。
2004年より新潟を拠点に活動を続けてきた、日本唯一の劇場専属舞踊団「Noism」。演出振付家・舞踊家の金森穣が芸術監督を務めるこの舞踊団の活動が現在、市によって存廃を検討されていることがわかった。
今年度は、国内外1959組から応募のあった「写真新世紀」。その優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名が発表された。グランプリは11月8日の公開審査会にて決定し、東京都写真美術館にて10月19日〜11月17日にわたり受賞者展も行われる。
山口情報芸術センター[YCAM]で、同館が立ち上げたバイオテクノロジーを模索するプロジェクト「YCAM バイオ・リサーチ」とアーティスト集団contact Gonzoによる展覧会「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」が開催される。会期は10月12日~1月19日。
2017年に初回が開催され、大きな話題を集めた「Reborn-Art Festival」が今年、2回目の開催を迎えた。前回、全体のキュレーションを手がけた和多利恵津子・浩一に加え、今年は小林武史、中沢新一、島袋道浩、有馬かおる、豊嶋秀樹、そして名和晃平がキュレーターとして参加する「マルチ・キュレーター制」だ。果たしてこの試みは何をもたらすのか? 注目すべき作品とともに紹介する。
東京オリンピック・パラリンピック公式ポスターの制作アーティストが決定した。いずれも画家や写真家、マンガ家、書家など様々な分野で活躍するクリエイターが名を連ねている。
2021年に創業140周年を迎える戸田建設が、アーティストや建築家とともに手がけるアートイベント「TOKYO 2021」。本企画は、オリンピック・パラリンピック以降の日本を考える機会として、超高層ビルへの建て替えを目前に控えた東京・京橋の戸田建設本社ビルを舞台に開催される。黒瀬陽平がキュレーター、西澤徹夫が会場構成を務める美術展には、会田誠や飴屋法水、磯村暖、中谷芙二子、高山明らの参加が決定した。
損害保険ジャパン日本興亜の新美術館の正式名称は「SOMPO美術館」に決定。ゴッホの《ひまわり》(1888)など同館のコレクションを紹介し、2会期に分かれて開催される開館記念展の詳細も明らかになった。
サウンドデザインなどの仕事を手がける松本望睦とアーティストのナイル・ケティング。オンライン・ギャラリー「EBM(T)」の主催でも知られる2人による展覧会「免疫療法」が、東京・目白のTALION GALLERYで開催される。会期は8月31日〜9月29日。
マンガ家・萩尾望都のデビュー50周年を記念して、その半世紀の軌跡をたどる展覧会が、松屋銀座で開催されている。本展では「ポーの一族」シリーズ最新作や、本展のための描き下ろしを含む300点以上を堪能できる。会期は8月6日まで。
自身も写真家である木村朗子を聞き手に迎え、「『写真/光をうけとる』トークセッションーもうひとつの写真に触れる」が東京・表参道のスパイラルで開催される。ゲストは野口里佳(8月8日)、木村和平(9月12日)、山本昌男(10月10日)の3名。
ジャンルを横断し、斬新な立体作品を制作した20世紀以降の画家たち。ピカソやマグリット、デュシャン、ジャッドなど、国内外の25名の作家による平面と立体の作品を並べて展観する企画展「描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき」が、DIC川村記念美術館で開催される。会期は9月14日〜12月8日。
アーティスト・久野彩子の個展「都市のメタモルフォーゼ」が、石川県の金沢21世紀美術館で開催されている。本展は、同館が14年より実施している、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズ「アペルト」の第11回目。会期は9月23日まで。
黎明期写真や活版印刷術など複製技術の歴史に関心を寄せ、写真やテキストによる作品を制作してきたアーティスト・村上華子の個展が、水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催されている。会期は10月6日まで。