松本望睦とナイル・ケティングによる2人展「免疫療法」が、東京・目白のTALION GALLERYで開催される。
ケティングは1989年生まれ、2012年多摩美術大学卒業。現在はベルリンを拠点に活動し、日本では「曖昧な関係」(銀座メゾンエルメス、2016)、「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016)などの展覧会に参加。
いっぽう松本は1990年生まれ。サウンドデザイナーやトラックメイカーとして活動するほか、2015年には「東京アートミーティングⅥ “TOKYO”-見えない都市を見せる」(東京都現代美術館)にキュレーターとして参加した。
音の発見・共有を目的としたオンライン・ギャラリー「EBM(T)」の主催としても知られるふたり。2017年にはベルリンを拠点に活動を行う「3hd Festival」とともに、都内各所とインターネット上で様々なプログラムを行うフェスティバル「インフラ INFRA」を行った。
本展では、超高齢社会における介護やソーシャルロボットを通したコミュニケーションなど、日本における先進的な課題をテーマにコラボレーション。音楽教育プログラムを積極的に行うコレクティヴ「Music Hackspace」の運営者や、日本を代表する人工生命研究者・土井樹との共同リサーチを元に、新作のサウンドインスタレーションを発表する。
なお同作は2018年、ふたりが気候とデジタルテクノロジーをテーマにロンドンで発表したパフォーマンス・インスタレーション《Climatotherapy(気候療法)》に基づいて展開されるもの。リサーチを経た作品の進化に注目したい。