身体はどこから来て、どこへ行くのか。contact GonzoとYCAMバイオ・リサーチによる展覧会が開催へ

山口情報芸術センター[YCAM]で、同館が立ち上げたバイオテクノロジーを模索するプロジェクト「YCAM バイオ・リサーチ」とアーティスト集団contact Gonzoによる展覧会「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」が開催される。会期は10月12日~1月19日。

「YCAM InterLab Camp vol.3: パーソナルバイオテクノロジー」でのcontact Gonzoによるエクササイズの様子 撮影=田邊アツシ 写真提供=山口情報芸術センター

 contact GonzoとYCAMバイオ・リサーチによる展覧会「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」が、山口情報芸術センター[YCAM]で開催される。

 contact Gonzoは2006年に結成されたアーティスト集団で、現メンバーは塚原悠也、三ヶ尻敬悟、松見拓也、NAZEの4名。肉体を即興的に激しくぶつけ合うパフォーマンスを中心に、映像・写真作品の制作や展覧会への参加など、幅広い活動を行ってきた。

contact Gonzo+YCAM hey you, ask the animals./テリトリー、気配、そして動作についての考察 2013 撮影=冨田了平(YCAM) 写真提供=山口情報芸術センター

 いっぽうYCAMバイオ・リサーチは2015年、遺伝子組み換え技術など高度なバイオテクノロジーを扱うためのコストが急速に低価格化する状況を背景に設立。機材・設備を備えた実験用のスペースをYCAM館内に立ち上げ、研究開発のほかワークショップや展示コンテンツの開発を重ねてきた。

 両者は「身体はどこから来て、どこへ行くのか」という問いを出発点に、遺伝に関するバイオテクノロジーの研究動向から山口の民間伝承まで、1年以上にわたってリサーチを実施。本展では「身体性の継承」をテーマとして、鑑賞者が実際に体験することで、フィジカルな経験を自身の身体に蓄積できる装置群を発表する。

contact GonzoとYCAMバイオ・リサーチのメンバー 写真提供=山口情報芸術センター

 なお会場ではcontact Gonzoによるパフォーマンスや、リサーチの内容を紹介する展示などの関連プログラムもあわせて開催。会期前から会期末にかけては、メンバー・塚原悠也によるSF小説などを所収したマガジンも発行される。

編集部

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