新人写真家の発掘・育成・支援を目的とし、今年で29年目を迎えるキヤノンの文化支援プロジェクト「写真新世紀」。その2019年度の受賞者が決定した。
優秀賞を受賞したのは、江口那津子、遠藤祐輔、幸田大地、小林寿、田島 顯、中村智道、吉田多麻希の7名。佳作は、伊藤ゆかり、宇平剛史、柏田テツヲ、金井啓太、真治一樹、高木ひでこ、立川清志楼、陳少師(チェン・シャオシュアイ)、新田将行、原田愛子、尾藤能暢、松下律子、Yas⁺、王露(ワン・ルー)の14名が受賞した。
これまでに野口里佳、HIROMIX、安村崇らがグランプリを受賞したこの賞。11月8日には東京都写真美術館にて、2019年度の優秀賞受賞者7名のなかからグランプリを選出する公開審査会が開催される。
今回審査員を務めるのは美術評論家の椹木野衣、サンフランシスコ現代美術館(SF MoMA)名誉キュレーターのサンドラ・フィリップス、台湾高雄市立美術館(KMFA)ディレクターのユーリン・リー、そして写真家の瀧本幹也、ポール・グラハム、安村崇、リネケ・ダイクストラ。
審査会では、優秀賞受賞者7名による作品のプレゼンテーションと審査員との質疑応答が行われ、その後審査員の審議によりグランプリが選出。これに先立ち、10月19日には、受賞者が自分の作品紹介や制作意図を語るトークショーが行われるほか、11月9日、10日には審査員によるスペシャルイベントも開催される。
また、10月19日〜11月17日にかけ東京都写真美術館にて受賞者展「写真新世紀展2019」が開催。昨年度のグランプリ受賞者、ソン・ニアン・アンの新作個展「Artificial Conditions - Something To Grow Into」も同時開催されるため、こちらもチェックしてほしい。